ブリッジエンジニアに求めるべき英語力は?スキルの目安や優秀な人材を選ぶコツを解説
ブリッジエンジニアは、海外のITエンジニアと英語を使ってコミュニケーションをとる機会が多く、高い英語力が求められます。しかし採用時には、どのくらいの英語力を目安にすればよいのか、迷ってしまうことが多いでしょう。本記事では、ブリッジエンジニアに求めるべき英語力の目安や、英語以外で重視したいスキルを解説します。
Contents
ブリッジエンジニアとは?主な役割をおさらい
まずは、ブリッジエンジニアの主な役割をおさらいしていきましょう。
オフショア開発における橋渡し役
コスト削減を目的として、人件費の安い海外のエンジニアに仕事を依頼することを「オフショア開発」といいます。ブリッジエンジニアの主な役割は、異なる言語や文化を持つ現地スタッフとの橋渡し役となり、オフショア開発プロジェクトを円滑に進めることです。海外だけではなく、国内の別の地域との橋渡し役を担う場合もあります。
ブリッジエンジニアの主な仕事内容
ブリッジエンジニアの主な仕事内容は、以下のとおりです。
- 現地スタッフへの指示や説明
- 設計書の作成、翻訳、補足
- プロジェクトの進捗管理
- 成果物の品質チェック
現地の言葉を用いて現地スタッフに指示を送ったり、現地向けの設計書を作成したりなど、優れた語学力を活かして言葉の壁を越える役割を担います。また、プロジェクトの目標を達成するため、進捗管理や成果物の品質チェックも行います。
ブリッジエンジニアに英語力が求められる場面
ブリッジエンジニアに英語力が求められる場面は、主にオフショア先への指示や説明が必要になるタイミングです。また、現地スタッフとの会議のファシリテーションを担う場合も、英語力が求められるでしょう。
ブリッジエンジニアに必要な英語スキルの目安
ここからは、ブリッジエンジニアに求める英語スキルの目安を紹介します。
TOEICは700点以上が目安
日常会話に困らない程度の英語力は、TOEICスコアでいうと500~600点程度です。しかし、実際のブリッジエンジニアの求人では、TOEIC700点以上を求める企業が多い傾向があります。これは、ビジネス英語やビジネスコミュニケーションとしてのスキルが十分にあると判断できる1つの目安が、TOEIC700点であるためです。
TOEICのスコアはあくまで英語力の目安に過ぎませんが、ブリッジエンジニアの求人を出す場合は参考にするとよいでしょう。
エンジニアとしての実践的な英語力が必要
ブリッジエンジニアとして活躍してもらうためには、資格試験の結果よりも、実践的な英語力を身につけていることが重要です。とくにIT業界は、専門用語や独特の言い回しも多いため、実際の業務に必要な用語や表現を英語で話せるかどうかを確認するとよいでしょう。
オフショア先として人気の国はどこ?
日本がオフショア先として開発を依頼する国としては、ベトナムやフィリピン、バングラデシュ、ミャンマーなどが人気です。これらの国は人件費が安いだけでなく、時差のズレが少ないため、業務中にコミュニケーションをとりやすいというメリットがあります。
英語以外に習得していると助かる言語
ブリッジエンジニアは基本的に英語ができれば問題ありませんが、以下の言語に精通しているとさらに重宝するでしょう。
ベトナム語
ベトナムは、日本のオフショア先として人気がある国の1つです。まじめで勤勉な国民性で、日本人との相性がよいとされています。
ベトナムは英語学習に熱心な人が多いですが、公用語はベトナム語です。ベトナム語が話せるブリッジエンジニアなら、現地スタッフとより親密なコミュニケーションを図れるでしょう。
中国語
中国はITの技術力が高く、優秀なエンジニアが多いとされています。また、中国語話者は世界中におり、オフショア先として人気の東南アジアでも中国語を話せる人は多いため、人材確保の幅が広がるというメリットがあります。ただし、近年の中国は人件費が高騰しており、コスト削減効果はあまり期待できません。
語学力以外で重視したい資質・スキル
ブリッジエンジニアを採用する場合は、語学力だけではなく次の資質やスキルを重視するとよいでしょう。
- 文化の違いを理解しようとする姿勢
- 問題解決能力
- コミュニケーション能力
- 協調性
- ITエンジニアとしての知見・スキル
- マネジメントスキル・経験
文化の違いを理解しようとする姿勢
海外の人と密なコミュニケーションを図るには、同じ言葉を話せるだけでなく、異なる文化への深い理解が必要です。
とくに、ITの現場では、日本の常識と他国の常識がまったく異なる場合もあります。文化の違いを理解していないと、コミュニケーションの齟齬が生まれるリスクが高まってしまうでしょう。
相手のバックボーンを理解しようとすることは、よりよい関係性の構築にもつながるため、プロジェクトを円滑に進めるうえで大切です。
問題解決能力
ブリッジエンジニアは、プロジェクト進行中に発生したさまざまな技術的問題に対して、解決策を提供する必要があります。そのため、ブリッジエンジニアには、問題に粘り強く取り組み、試行錯誤しながら解決策を導き出す力が必要です。
コミュニケーション能力
遠く離れた場所にいる人と共同で進めるプロジェクトは、対面機会の少なさに起因するトラブルが発生しがちです。そのため、オフショア開発では、通常のプロジェクト以上にメンバーとの深い信頼関係を構築する必要があるでしょう。
対人スキルが高い人は、現地のスタッフとも円滑なコミュニケーションをとりやすいと考えられます。優れた語学力はもちろんのこと、根本的なコミュニケーション能力も重要です。
協調性
オフショア開発では、国内外のメンバーと協力しながらプロジェクトを進めていきます。そのため、ブリッジエンジニアには、チームプレイにおける協調性が欠かせません。
協調性の高い人材が橋渡し役としてのポジションに就けば、国内外のメンバーと円滑なコミュニケーションによって良好な関係を保てるでしょう。
ITエンジニアとしての知見・スキル
ブリッジエンジニアは単なる翻訳者・通訳者ではなく、ITエンジニアとしてプロジェクトに参画します。専門的な内容を現地スタッフに正しく伝えるためには、ITエンジニアとしての知見やスキルが必須です。
マネジメントスキル・経験
ブリッジエンジニアは、マネジメントスキルも重視したいポイントです。ブリッジエンジニアは、複数のチームや部門と連携し、プロジェクトの進捗管理を担当します。そのため、時間管理やリーダーシップなど、プロジェクト管理能力が求められます。英語力だけではなく、プロジェクト全体を俯瞰できるマネジメントスキルや経験が重要です。オフショア開発におけるマネジメント経験があるとなおよいでしょう。
優秀なブリッジエンジニアを見極める方法
ブリッジエンジニアには、英語力やマネジメントスキルなど、さまざまな能力や知見が必要です。1つでも欠けている部分があると、プロジェクトの進行に悪影響が及ぶ恐れがあります。
自社で採用する場合は、面接の際に、保有資格やこれまでの実務経験を確認しましょう。アウトソーシングする場合は、求めるスキルや経験をしっかり伝えておくとミスマッチを防げます。
経験者を受け入れる場合は、過去のプロジェクトでどのような役割を担ってきたか、課題をどうやって解決してきたかといったポイントを質問するのもおすすめです。
ブリッジエンジニアを探すなら、ITエンジニア派遣サービスもおすすめ
英語力・マネジメントスキル・コミュニケーション能力のすべてが備わった人材は希少な存在です。転職市場での需要も高く、採用しようにもなかなか見つからないケースは多いでしょう。そこでおすすめのサービスが、ITエンジニア派遣です。
ITエンジニア派遣サービスを利用するメリット
ITエンジニア派遣とは、その名のとおりITエンジニアに特化した人材派遣サービスです。
採用・教育コストを抑えつつ、自社が求める人材を確保できるメリットがあります。さまざまな現場を経験してきたスタッフが多く、即戦力となる人材を期待できるでしょう。
また、必要なときに必要な人材を補充できる点もメリットです。
まとめ
ブリッジエンジニアは、オフショア開発において、日本国内と海外との橋渡し役を担います。現地スタッフとのコミュニケーションを担当するため、TOEIC700点以上の英語力があると望ましいでしょう。また、ブリッジエンジニアには語学以外にもスキルが必要なので、それらの能力を総合的に判断して人材を採用する必要があります。
しかし、ブリッジエンジニアとして活躍できるスキルセットを持つ人材は、転職市場でも希少な存在です。自社での採用が困難な場合は、ITエンジニア派遣サービスもおすすめです。
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