成功報酬型の人材紹介サービスとは|報酬を支払うタイミングや費用目安を解説
人材不足を解消するために、人材紹介サービスを利用する企業は多くあります。人材紹介サービスは「成功報酬型」が大半ですが、具体的にどのような仕組みなのか、どのタイミングで報酬を支払うのかわからず困っている企業も多いでしょう。本記事では、成功報酬型の人材紹介サービスについて、報酬を支払うタイミングや費用の目安などを解説します。
Contents
人材紹介サービスの概要
人材紹介サービスとは、人材を求める企業に対して求職者を紹介するサービスのことです。人材紹介会社を利用しているユーザーのなかから、自社の希望に近い人材を紹介してもらえます。
成功報酬型が基本
人材紹介サービスの料金形態は、成功報酬型が基本です。依頼した内容に対して一定の成果を得られたとき、つまり、人材紹介サービスにおいては「人材の紹介」や「採用」のタイミングで報酬を支払います。成果に対して報酬が支払われるため、相談の段階で費用が発生することがない点がメリットです。
人材紹介と人材派遣の違い
人材紹介サービスを利用した場合は、紹介された人材と自社が直接雇用契約を結びます。費用は基本的に紹介手数料のみですが、採用した人材には当然給与を支払う必要があります。
一方、人材派遣サービスの場合、人材の雇用主はあくまで派遣会社です。人材と自社の間に直接的な雇用関係はないものの、業務上の指揮命令権は自社にあります。紹介手数料などは発生せず、派遣スタッフの時間単価と実働時間に応じた報酬を支払います。
人材紹介 | 人材派遣 | |
契約形態 | 人材紹介契約 | 労働者派遣契約 |
選考可否 | 可 | 不可 |
契約期間 | 長期雇用が可能 | 受け入れ期間の制限あり |
料金体系 | 紹介手数料 | 時間単価×実働時間 |
成功報酬型の人材紹介サービスにおける支払いタイミング
成功報酬型の人材紹介サービスにおける支払いタイミングは、次の3パターンがあります。
1.人材を採用したとき
1つ目は、人材の採用が決定したタイミングで報酬を支払うパターンです。「採用課金型」とも呼ばれています。採用が決まるまでコストが発生しない点がメリットですが、その他のパターンと比べて費用が高額になる傾向があります。
2.求職者が応募してきたとき
2つ目は、人材が自社に応募したタイミングで報酬を支払うパターンです。採用課金型と比べると低コストですが、志望度が低い応募に対しても費用が発生します。採用に至らなかった場合や、求職者に辞退された場合はコストがムダになってしまうでしょう。
3.段階的に支払う
3つ目は、採用のプロセスに合わせて段階的に報酬を支払うパターンです。珍しいスキルや経験を持つ人材など、難易度が高い人材紹介案件で採用される場合があります。
人材紹介サービスにおける返金規定
人材紹介サービスの返金規定とは、人材の紹介後、採用された人材が早期に会社を辞めてしまった場合の補償のことです。退職までの日数に応じて、人材紹介会社から紹介手数料の一部が返金されます。人材紹介サービスを利用する際には、必ずといってよいほど設けられる規定です。なお、紹介手数料の返還ではなく、代わりの人材を無償で紹介することで補償するケースもあります。
成功報酬型の人材紹介サービスを利用するメリット
成功報酬型の人材紹介サービスを利用すると、次のようなメリットを期待できます。
初期コストがかからない
成功報酬型は、基本的に応募や採用などのタイミングで費用が発生する仕組みなので、初期コストがかからない点がメリットです。ただし、希望条件に合う人材をスカウトする「ヘッドハンティング形式」など、場合によっては着手金を求められるケースもあります。
人材をスピーディに採用できる
成功報酬型の人材紹介サービスなら、急に人員補充が必要になったときなども、迅速に対応を期待できます。自社の採用ページを立ち上げたり、求人サイトに情報を掲載したりする場合と比べて、スピーディに人員補充が可能です。
採用担当者の負担を減らせる
採用プロセスにおける業務を人材紹介サービスに代行してもらえるので、採用担当者の負担を減らすことにつながります。担当者が採用以外の業務も兼務している場合は、よりコアな業務に集中できるようになるでしょう。
非公開での求人も可能
人材紹介サービスを利用すれば、非公開で人材を募集することも可能です。競合に新規事業立ち上げを知られたくない場合や、公開募集すると求職者が殺到し、人材を絞り込むことが困難になる場合などに活用できます。
成功報酬型の人材紹介サービスを利用するデメリット
成功報酬型の人材紹介サービスにはさまざまなメリットがある一方、次のようなデメリットも存在するため注意しましょう。
紹介手数料が高くなりやすい
人材紹介サービスにおける紹介手数料は、比較的高額になりがちです。求人サイトなどを利用した場合と比べて、結果的に採用コストが高くなってしまうケースもあります。費用面以外のメリットも多いものの、トータルでかかるコストはしっかり確認しておきましょう。
大量採用には不向き
人材紹介サービスは、利用者の細かな希望条件に合う人材を紹介するサービスです。そのため、一度に紹介される人材の数には限りがあります。
採用人数を多く希望することも可能ですが、実際にその人数を採用できるとは断言できません。幅広い候補者のなかから採用者を見極めたい場合は、求人サイトで募集をかける方法が向いているでしょう。
採用に関するノウハウが蓄積されづらい
人材紹介サービスに採用プロセスに関する業務を代行してもらっていると、自社にはノウハウが蓄積されづらいでしょう。長期的な視点で見ると、自社にノウハウを蓄積した方が採用コストの削減につながる場合もあります。
成功報酬型の人材紹介サービスを選ぶ際のチェックポイント
成功報酬型の人材紹介サービスを選ぶ際は、次のポイントをチェックしましょう。
求職者の利用者数
利用者数が多いサービスは、それだけ幅広い人材を扱っているので、自社に適した人材が見つかりやすいと考えられます。一方、利用者数が少ないサービスは、企業同士で人材の取り合いが発生しやすく、採用難易度が上がってしまうでしょう。
人材の属性
人材紹介サービスを比較する際は、どのような人材が登録しているのか把握することも大切です。若手の未経験者が多いのか、専門性の高い人材が多いのか、ハイクラス人材が多いのかなど、登録している人材の傾向を把握し、自社が求める人材のイメージに合わせて選びましょう。
専門性の有無
人材紹介サービスは、幅広い業界・職種を取り扱う「総合型」と、特定の業界・職種に強みを持つ「特化型」に分けられます。幅広い人材を求める場合は総合型、専門性の高い人材を求める場合は特化型がおすすめです。
成功報酬型の人材紹介サービスの費用目安
人材紹介サービスを利用するうえで、やはり「コスト」は気になるポイントでしょう。ここからは、成功報酬型の人材紹介サービスの費用が決定する仕組みや、おおまかな目安を紹介します。
想定年収に応じて報酬が決まる
人材紹介会社に支払う報酬は、採用者の想定年収に応じて決定されます。採用した年度の年収に、一定の料率を乗じて計算する仕組みです。
相場は年収の30~35%程度
多くの場合、想定年収に乗じる料率は30~35%に設定されています。たとえば、年収600万円で採用した場合は、報酬は180万~210万となります。人材紹介会社によっては上限制手数料を採用している場合もありますが、そのようなケースはほとんどありません。
人手不足の解消には、人材派遣サービスもおすすめ
自社の人手不足を解消するなら、人材派遣サービスもおすすめです。人材派遣サービスなら、契約期間を柔軟に設定できるため、必要なときに、必要な人材を補充できます。自社で採用する場合と比べて、教育コストがかかりにくい点もポイントです。
まとめ
人材紹介サービスは、成功報酬型が基本です。報酬の支払いタイミングはいくつかのパターンに分かれますが、相談の段階では費用が発生しないというメリットがあります。人材をスピーディに採用でき、担当者の負担を減らすことにもつながります。人材不足に悩む企業は、メリット・デメリットを把握したうえで上手に活用しましょう。
人材不足の解消には、人材派遣サービスもおすすめです。人材派遣なら、必要な人材を、必要なタイミングで、柔軟に補充することができます。もし、ITインフラの人材不足にお悩みなら、アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスをご検討ください。
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