ITインフラエンジニアが「ついていけない」と言われる理由とは?対処法を解説
ITに関わる職種であるITインフラエンジニアは、ついていけずに辞めてしまう人も少なくありません。当記事では、ITインフラエンジニアが仕事についていけないと感じてしまう理由や、モチベーションを保ってもらうコツについてわかりやすく解説します。ITインフラエンジニアの採用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ITインフラエンジニアとは
ITインフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどの設計・構築・運用・保守を手がけるのが仕事です。ITインフラエンジニアの業務内容は多岐にわたり、企業によって担当業務は異なります。業務の違いによって、サーバーエンジニアやネットワークエンジニアと呼ばれることもあります。
ITインフラエンジニアの業務内容
ITインフラエンジニアの業務内容について解説します。
要件定義
ITインフラエンジニアの業務における最初の工程は、要件定義です。要件定義では、クライアントや社内関連部門からの要望やニーズを明確にヒアリングします。どのようなシステムが必要とされているのかを明確にしたうえで、システムの詳細を詰めていきます。
設計・構築
要件定義を終えたら、設計に移ります。設計では、仕様書や設計書を作成し、満たしたい要件や作るべき機能を決定します。設計が完了したあと、仕様書・設計書に基づいてシステムを構築していくのも、ITインフラエンジニアの役割です。
保守・運用
ITインフラエンジニアは、システムの保守・運用も行います。システムの導入後も、システムが安定に稼働するように管理と監視をしなければなりません。トラブルが発生した際の障害対応も、ITインフラエンジニアの重要な役割です。
ITインフラエンジニアが仕事についていけない理由
ITインフラエンジニアが仕事についていけない理由について解説します。
夜勤や休日出勤があるため
ITインフラエンジニアは、24時間365日、システムの安定稼働を求められる仕事です。そのため、必然的に夜勤や休日出勤が多くなってしまいます。
その一方で、夜勤や休日出勤に負担を感じているITインフラエンジニアも多くいるのが実情です。
残業が多いため
ほかのITエンジニアと同じく、ITインフラエンジニアも業界全体で人手不足です。そのため、従業員ひとりにかかる負担が大きくなりやすく、残業が多い現場も少なくありません。また、システムに起きるトラブルや不具合の内容によっては、長時間労働や残業が必要な場合もあります。
緊急対応が多いため
ITインフラエンジニアの担当領域であるサーバーやネットワークは、急なトラブルが発生することが多々あります。ITインフラエンジニアは、トラブルに対して即座に対応しなければならないため、負担が大きくなりがちです。また、トラブルがいつ起こるかわからないという緊張感が負担になる可能性もあります。
業務の責任が重い
業務の責任が過度に重い場合も、ITインフラエンジニアの大きな負担になります。ITインフラエンジニアは、トラブルなどの問題に対処する仕事です。そのため、問題が解決するまで業務が終わらない場合もあります。また、トラブルが発生した際には、クライアントや自社の責任者から真っ先に責められる立ち位置でもあります。
知識量が不足している
業務に関する知識量の不足も「仕事についていけない」と感じさせる原因の一つです。ITインフラエンジニアは、多くの知識を必要とする仕事です。また、常に進化している技術についていくために、業務外の勉強も必要とされます。十分な知識を持っていなければ、クライアントや同僚との会話についていけないケースも多々あるでしょう。
ITインフラエンジニアを採用する際には向き・不向きの見極めが重要
ITインフラエンジニアは誰にでも務まる仕事ではありません。緊急対応が多い、多くの勉強を必要とするといった環境下でも、問題なく働ける人材が求められています。ITインフラエンジニアは不足傾向にあるとはいえ、採用時には向き・不向きの見極めが重要といえるでしょう。
ITインフラエンジニアに向いている人
ITインフラエンジニアに向いている人の特徴を解説します。
知的好奇心が強い
ITの世界は日々進化しており、新しい技術やトレンドが絶えず出てくる業界です。ITインフラエンジニアは数多くの知識を必要とする仕事であるため、知的好奇心が強い人に向いています。知的好奇心が強い人にとっては、業界の先端技術を習得できる点も魅力の一つでしょう。
責任感がある
ITインフラエンジニアは、企業のITシステムを支える役割を担っています。業務を通して、自社や社会に貢献している実感が得られる仕事といえるでしょう。そのため、責任感がある人に向いています。夜間対応や急なトラブル対応が求められるため、ITインフラエンジニアにはフットワークの軽さも必要です。
ITインフラエンジニアに向いていない人
ここからは、ITインフラエンジニアに向いていない人の特徴を解説します。
トラブル対応が苦手
ITインフラエンジニアは、システムに関わる突発的なトラブルに対応しなければなりません。システムやネットワークに障害が発生した際には、常に迅速な対応が求められます。トラブルはいつ起きるかわからないため、土日は働きたくない人や深夜の急な稼働をしたくない人には向いていません。
性格が大雑把
性格が大雑把な人は、ITインフラエンジニアに向いていません。ITインフラエンジニアには、細かな確認作業が必要になる場面が出てきます。大雑把な仕事ぶりでは、システム障害といったエラーを起こしてしまう恐れもあるでしょう。
ITインフラエンジニアに必要なスキル
ITインフラエンジニアに必要なスキルについて解説します。
サーバーに関する知識
サーバーは、ネットワーク上で多くの情報やデータを提供する際に、中心的な役割を果たします。そのため、ITインフラエンジニアには、サーバーの稼働原理や構造、さらには設定方法などに関する深い知識が必要です。
現在、サーバーのOSはWindows、Linux、Unixなどが主流であるため、これらのOSに関わる知識も求められるでしょう。
ネットワークに関する知識
ITインフラエンジニアは、さまざまな機器をネットワークにつなぎ合わせる仕事です。そのため、ネットワークに関する網羅的な知識が必要となります。具体的には、LANやスイッチ、ルーターの設定、通信規格プロトコル(TCP/IP)などの知識です。
セキュリティに関する知識
サーバーとネットワークを扱うITインフラエンジニアには、高度なセキュリティ知識が求められます。ただし、専門的なセキュリティ対策は、経験豊富なサーバーエンジニアが担当するケースも多く見られます。
ITインフラエンジニアにモチベーションを保ってもらうコツ
ITインフラエンジニアにモチベーションを保ってもらうコツについて解説します。
安定した職種であることを知ってもらう
現代社会において、ITインフラは重要な位置を占めています。そのため、ITインフラエンジニアは急に消えることがない比較的安定した職種といえるでしょう。将来的にも、需要はますます増えていくと考えられています。この点を伝えることで、ITインフラエンジニアのモチベーションが保たれる可能性があります。
責任感・達成感を感じてもらう
ITインフラエンジニアの仕事は、社会のあらゆる分野に直接的に関わっています。たとえば、医療や交通、金融など、さまざまな分野でのシステムがITインフラエンジニアによって支えられています。
まさに、人々の生活はITインフラエンジニアによって支えられているといっても過言ではありません。人の生活や命に関わる仕事であり、責任感と達成感がある仕事である点を伝えてあげましょう。
キャリアアップのサポートをする
ITインフラエンジニアにとって、今後のキャリアは大きなモチベーションの源です。組織として個々のキャリアプランを支援し、成長の機会を提供するとよいでしょう。
具体的な目標を掲げてもらい、内容に応じてスキルアップや資格取得などの支援を行うことで、ITインフラエンジニアの成長を促進できます。
労働環境を見直す
ITインフラエンジニア含め、IT業界は仕事がきついイメージが強い業界です。労働環境を改善し、ITインフラエンジニアがモチベーションを保てるように配慮するとよいでしょう。
給与見直しや労働時間の適正化、リモートワークの導入、福利厚生を充実させるなど、従業員が気持ちよく働ける環境を整備する取り組みが重要です。
まとめ
ITインフラエンジニアを活用する際には、エンジニアがモチベーションを保って働くための環境整備が重要です。できる限り離職を防げるよう、最大限の配慮を行き届かせましょう。
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