ITインフラエンジニアに夜勤はある?メリットや注意点を解説
ITインフラエンジニアは、業務の特性上、夜勤が欠かせない仕事です。当記事では、ITインフラエンジニアの業務内容と夜勤がつきものである理由、夜勤のメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。ITインフラエンジニアの活用を検討している人は参考にしてください。
Contents
ITインフラエンジニアとは
ITインフラエンジニアとは、システムの基盤となるITインフラの設計・構築・運用に従事する職種です。インフラとは、サーバーやネットワーク、データベースなど、システムを支える基盤の部分を指します。現代の情報社会では、多くのサービスやビジネスがデジタル化しています。ITインフラエンジニアは、人々が社会生活を送るうえで必要不可欠な仕事といえるでしょう。
需要が高く夜勤も多くある職種
銀行のATMやオンラインショッピングサイトなど、多くのシステムやサービスは、24時間365日利用できることが当たり前になっています。これらのシステムを安定稼働させるため、夜間のメンテナンス作業やトラブル対応が必要なケースも少なくありません。ITインフラエンジニアの需要は高まっており、今後も仕事が途切れないことが予想されます。
今後も需要は増す見込み
経済産業省の委託調査によると、2030年には、最大で79万人のIT人材が不足する見込みです。IT業界全体が人材不足に陥るため、ITインフラエンジニアの需要は今後も増していく可能性が高いでしょう。今後、どのようにITインフラエンジニアを確保していくかが重要な視点となるかもしれません。
※参考: IT人材需給に関する調査-調査報告書|みずほ情報総研株式会社
夜勤がある理由
ITインフラエンジニアに夜勤がある理由を解説します。
監視業務があるため
ITインフラエンジニアの業務の一つに、システムの監視業務があります。多くの企業では、24時間体制のシフト勤務を取り入れています。監視業務は、システムを安定稼働させるためには不可欠な業務です。システムのトラブルや異常を早急に察知し、迅速に対応することで、大きな障害やダウンタイムを防ぎます。
夜間作業が向いている業務があるため
ITインフラエンジニアの業務には、夜間作業が向いている業務があります。具体的には、システムの導入やアップデートなどです。システムが稼働している日中は、通常業務が行われています。そのため、ユーザーに影響を与える可能性がある作業や、システムを止める必要がある作業は夜間に行われる傾向があります。
夜勤時の業務内容
ITインフラエンジニアの、夜勤時の業務内容について解説します。
システムの監視
多くのシステムは24時間365日稼働しており、ユーザーからのアクセスが絶えません。なかには、夜間帯にアクセスが集中するシステムもあります。そのため、夜間もシステムの監視が重要です。システムの異常やトラブルの際には、早急に対処しなければなりません。
トラブル対応
ITインフラエンジニアの夜間業務には、トラブル対応も含まれます。夜間に発生したトラブルはもちろん、日中に発生したトラブルを引き継いで対応するケースも少なくありません。
トラブルを放置すると、システムのダウンタイムが長引いたり、ユーザーからのクレームが発生したりするリスクがあります。そのため、夜間でもトラブル対応を行い、システムを少しでも早く復旧させる必要があります。
ユーザー対応
ITインフラエンジニアは、夜間のユーザー対応も行います。24時間365日稼働するシステムやサービスは、昼夜を問わず一律の対応が求められるためです。
夜間の問い合わせは、日中に比べて件数は少ないものの、緊急性を要する問い合わせもあるため、スピーディかつ丁寧な対応が必要です。
システムの導入
システムの導入も、ITインフラエンジニアの重要な夜間業務の一つです。既存システムのアップデートを、夜間に実施することもあります。
これらの業務はユーザーへの影響が大きいため、日中の通常業務が終了した夜間に行うケースが多く見られます。また、翌日の通常業務を開始する前に作業を完了させなければならないため、事前の綿密なスケジューリングが重要です。
夜勤がないケース
ITインフラエンジニアでも、夜勤がないケースがあります。ここでは、その具体例を解説します。
チームが分かれている
企業によっては、日勤と夜勤のチームを明確に分けています。この場合、日勤チームは夜勤の業務を担当しません。
また、24時間の監視やサポートが必要ないシステムの場合、夜勤そのものが不要となることもあります。
上流工程を担当している
主に上流工程を担当しているITインフラエンジニアは、夜勤がないことが一般的です。上流工程とは、クライアントとの打ち合わせ、要件定義、システムの設計や構築などの業務を指します。
上流工程の業務は、日中の通常の業務時間内に行われることが多く、担当するITインフラエンジニアに日常的な夜勤はありません。
夜勤をするメリット
ここでは、夜勤をするメリットについて解説します。
残業が少なくなる
夜勤を導入している企業の多くは、シフト制を採用しています。予定した業務が終わらない場合や、トラブルが解決できない場合は、次のシフトに業務を引き継ぐことができます。そのため、日常的に残業が発生することはあまりありません。ただし、繁忙期や納期が迫っている時期には、残業が必要なこともあるでしょう。
夜間手当が発生する
夜勤をすると、「深夜割増賃金」として通常の賃金の1.25倍分を受け取れます。そのため、従業員にとっては、日勤よりも高い収入が期待できるでしょう。企業によっては、割増賃金とは別に、夜間手当が支給されることもあります。
夜勤をするデメリット
ここでは、夜勤をするデメリットについて解説します。
生活リズムが崩れやすい
夜勤をすると、多くの人は生活リズムが大きく変わってしまいます。生活リズムが昼夜逆転したり、不規則になったりすることで、仕事のパフォーマンス低下や体調不良などにつながる可能性があります。
そのため、夜勤をする際には、エンジニア自身によるしっかりとしたスケジュール管理や自己ケアが必要不可欠です。また、企業側も、従業員の生活リズムが崩れないよう配慮しましょう。
私生活に影響が出る
夜勤によって、私生活のスケジュールも変化するため、家族や友人との時間を持つことが難しくなります。シフト制の場合は、土日や祝日の勤務も発生するため、この傾向はより顕著になるでしょう。
一緒に過ごす時間が減ることで、コミュニケーション不足につながるケースもあります。夜勤を担当する従業員には、あらかじめ家族と話し合いをしておくことを勧めるとよいでしょう。
ITインフラエンジニアに夜勤をしてもらう際の注意点
ITインフラエンジニアに夜勤をしてもらう際の注意点について解説します。
体調に配慮する
夜勤が連続する場合、体調を崩すリスクが高まります。そのため、企業側としては、ITインフラエンジニアの体調を常にチェックし、必要なサポートを提供することが大切です。
年齢を重ねるごとに、体力的な問題で夜勤がつらくなる傾向があります。そのため、とくに40代以上のエンジニアに対しては、夜勤の頻度や内容に関して配慮しましょう。
労働基準法を理解しておく
夜勤を実施する際には、労働基準法における夜勤の取り扱いについても理解しておきましょう。とくに、下記の点を適切に行っているかの確認が重要です。
- 夜勤から日勤に連続勤務させる場合の取り扱い
- 日勤から夜勤に連続勤務させる場合の取り扱い
- 安全配慮義務に違反していないか
- 法定休日を与えているか
また、ITインフラエンジニアを含め、従業員に時間外労働をしてもらう際には、36協定を結ぶ必要がある点も押さえておきましょう。
まとめ
さまざまなシステムが稼働している現代社会においては、ITインフラエンジニアの夜勤は必須の業務といえます。ただし、夜勤を行う際には、従業員の状態に十分配慮をしましょう。もし夜勤ができるITインフラエンジニアをお探しの際には、アイエスエフネットにお問い合わせください。
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