ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの違いとは?仕事内容や必要なスキルを解説

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアは混同されやすいものの、それぞれには明確な違いがあります。この記事では、ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの違いについて解説します。それぞれの仕事内容、求められるスキルや資格、将来性などについても解説するため、ぜひ役に立ててください。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの違い

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの違いは、業務の領域の広さです。ITインフラエンジニアはネットワークエンジニアよりも業務の領域が広く、ネットワークエンジニアはITインフラエンジニアに含まれる職種の一つとなっています。

ネットワークエンジニアは、主にネットワークに特化した職種です。それに対してITインフラエンジニアは、ネットワークを含むITインフラ全般を扱っています。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアは、それぞれどのような仕事なのでしょうか。仕事内容について解説します。

ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの主な仕事内容は、ネットワークの要件定義、設計、構築、運用、保守、監視などです。クライアント企業へネットワークを導入するため、ヒアリングやネットワーク機器の設置などにも対応します。

ネットワークエンジニアの場合、プログラムを書く機会はあまりありません。どちらかといえば、ルーターやLANケーブルなどの機器を扱う場面が多い仕事です。

ITインフラエンジニアの仕事内容

ITインフラエンジニアは、ITインフラを幅広く扱っています。IT分野で「ITインフラ」という場合、システムやインターネットの使用に必要なサーバーやネットワークなどを表しています。ITインフラエンジニアの主な仕事内容は、サーバー管理、ストレージ管理、バックアップ・復旧などです。

ただし、企業やプロジェクトによっては、メンバーで役割をさらに細分化して対応しているケースもあります。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの年収の相場

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの年収には、どの程度の差があるのでしょうか。それぞれの年収の相場を解説します。

ネットワークエンジニアの年収の相場

ネットワークエンジニアの平均年収は、約448万円です。一般的なITエンジニアの平均年収は約444.5万円となっており、ITエンジニア全体と比較すると給与水準が若干高めです。

また、ネットワークエンジニアの月間の残業時間は23.6時間と比較的短く、負担が少ないといえます。

ITインフラエンジニアの年収の相場

ITインフラエンジニアの平均年収は約540万円です。すでに述べたとおりITインフラエンジニアは業務の幅が広く、ネットワークエンジニアをはじめとする職種も含んでいます。ITインフラエンジニアの平均年収は、すべての職種の年収を平均した金額です。

地域に着目して比較すると、最も平均年収が高い地域は関西となっています。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアが求められるスキル

ネットワークエンジニアやITインフラエンジニアになるには、幅広いスキルが必要です。それぞれに求められるスキルについて解説します。

ネットワークエンジニアが求められるスキル

ネットワークエンジニアはネットワークに関するさまざまな機器の接続や設定を行うため、ネットワークそのものや機器に関する知識が必要です。また、ネットワークはサイバー攻撃をはじめとする外部からの攻撃を受ける恐れもあります。そのため、セキュリティに関する深い知識も求められます。

さらに近年はクラウド化が進められており、クラウド上にネットワークを構築するための技術もあると役に立つでしょう。

ITインフラエンジニアが求められるスキル

ITインフラエンジニアはITインフラ環境を広く扱っているため、IT分野に関する多様な専門知識が求められます。使用しているサーバーの種類は企業によって違うため、主要なOSについての知識とスキルは必ず身につけている必要があります。システムを安定的に稼働させるには、正しい設計をするためのスキルも必須です。

プログラミングスキルは必ずしも必要なわけではないものの、習得していれば仕事の幅を広げられます。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの資格

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの専門性を証明するための資格は、さまざまあります。以下で具体的に解説します。

ネットワークエンジニアの資格

ネットワークエンジニアになったら、まずはCisco認定資格のCCNAの取得を目指しましょう。CCNAの取得後は、Linuxの技術者認定資格のLPICやLinuCの取得もおすすめです。

また、すでに触れたとおり近年はクラウド化が目立っているため、クラウドに関する資格もあると重宝します。

ITインフラエンジニアの資格

ネットワークエンジニアと同様、ITインフラエンジニアもまずはCCNAの取得から目指す人が多いです。LPICレベル1も取得すれば、仮想環境を含むLinuxの基本の知識について証明できます。

また、 AWSクラウドプラクティショナーの取得もおすすめです。AWSを基準とするクラウドの知識やスキルを身につけるために役立ちます。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの将来性について

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアの将来性はどうなっているのでしょうか。以下で詳しく解説します。

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアは、システムを構築するために必要な職種です。特に近年はAIやIoTなどが普及し、ネットワークエンジニアに対するニーズはさらに高まっています。

ただし、クラウドが主流になりつつあるため、物理的な機器やネットワークの構築といった従来の業務は減少しています。とはいえ、クラウドへの移行の際は、ネットワークエンジニアの知識や技術が不可欠です。

ITインフラエンジニアの将来性

ITインフラエンジニアの知識やスキルに対するニーズは、ネットワークエンジニア以上に高まっています。企業や官公庁などがIT化やデジタル化を積極的に推進しており、活躍の機会も増えています。ITインフラを構築すればその後も運用や保守が必要であり、ITインフラエンジニアには常に需要がある状況です。

IT技術がさらに進化して事情が変化する可能性もありますが、ITインフラを整備するにはITインフラエンジニアが必ず必要です。

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアを採用する際のポイント

ネットワークエンジニアとITインフラエンジニアを採用する際は、さまざまなポイントを意識する必要があります。以下で詳しく解説します。

ネットワークエンジニアを採用する際のポイント

ネットワークエンジニアは業務上さまざまな人と関わるため、どのような相手とも円滑なやり取りができるコミュニケーション能力が必要です。また、変化のスピードが速い分野であるため、常に好奇心や向上心をもって新しい知識やスキルを吸収できる人材が望ましいといえます。

さらに、システムについてわかりやすい説明ができたり、トラブルが発生した際に冷静に対処できたりする能力も重要です。

ITインフラエンジニアを採用する際のポイント

ITインフラエンジニアはサーバー機器やネットワーク機器などを扱う場面が多いため、機械の扱いが得意な人が適しています。また、システムの障害や故障に対応するには、原因の特定や説明などにも対応できる必要があります。冷静に論理的な思考ができるかどうかが重要です。

単に保守の業務をこなすだけでなく、改善や工夫を自ら積極的に提案できる人材は活躍できる可能性が高いです。

エンジニアの採用ミスに注意

エンジニアを採用する際は、本来採用すべき人材を見落とす失敗も珍しくありません。仮にスキルや経験が足りなくても、最新情報を含む幅広い情報を自ら得ている人材は成長の可能性があります。採用すれば、将来的に高いパフォーマンスを期待できるでしょう。

一方、不規則なシフト勤務に難色を示す人材は、高い技術力があってもミスマッチに至る恐れがあります。

まとめ

ITインフラエンジニアはITインフラ全般を扱う職種であるのに対し、ネットワークエンジニアはネットワークに特化した職種です。ITインフラエンジニアには、ネットワークエンジニアも含まれています。どちらも需要が高い職種であり、IT化やデジタル化の推進のために不可欠な存在です。

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