SIerには将来性がある?不安視される理由や今後の需要について解説

SIerの将来性に疑問を感じてしまい、なかなか契約できないというケースも珍しくありません。SIerが今後も安定したサービスとして提供されるのか、途中で依頼が打ち切りにならないか不安になる声も聞かれます。本記事ではSIerの将来性と不安視されている背景、今後の需要について解説します。

SIerの概要について

SIerでエンジニアを確保する場合、まずサービスの概要をチェックすることが重要です。以下では、SIerの基本的な概要や特徴について解説します。

SIerは企画・設計・構築・保守運用などのプロジェクト全般を依頼できるサービス

SIerとは「System Integration」の略称で、一般的には「エスアイヤー」や「エスアイ」と呼称されます。プロジェクトに関する多くの業務をまとめて依頼できるのが特徴で、開発環境を一から構築することも可能です。

さまざまな業務を依頼できることから、自社の開発環境の弱点を補ったり、慢性的な人材不足をカバーしたりといった活用方法も考えられます。

SIerは30年の歴史を持つサービス

SIerは90年代に誕生したサービスであり、すでに30年程度の歴史を持ちます。長い期間独自性を確保してきた実績があるため、今後も将来性に期待して長期的にSIerへ依頼する企業も多いでしょう。

SIerを活用するメリットとは

SIerを活用することには、さまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、以下で解説します。

SIerは構築後の保守運用までを任せられる

SIerはITインフラ構築だけでなく、その後の運用保守までを依頼できます。ITインフラ開発を担当した企業にそのまま運用保守を任せられるため、万が一の際にもスムーズな解決に期待が可能です。

SIerとは長期的な関係性を構築できる

SIerは一度依頼して終了ではなく、その後も運用保守やシステムの改善を通して長期的な関係性を築ける点もメリットです。信頼できるSIerをパートナーにできれば、その後も安定してITインフラ構築や改善が可能となります。

自社で内製する余裕がない場合や、専門家に任せてコストダウンを目指したいケースでは、SIerの活用にメリットがあります。

エンジニア不足解消につながる

SIerに業務を委託することで、人材不足の解消につながる点も大きなメリットです。SIerにはさまざまな業務に対応できる汎用性の高い人材も多いため、高いパフォーマンスに期待できます。

SIerには将来性がないのか

多くのメリットがあるSIerですが、近年は「将来性がない」と危惧される声も聞かれるようになりました以下では、SIerに将来性がないといわれる理由を解説します。

SIerではなくクラウドサービスを使うケースが増えている

近年はクラウドサービスの発展によって、新規でIT環境を構築するのではなく既存のものを使用するケースが増えています。そのため一から構築を担当するSIerには、将来性がないと判断されるケースが目立つようになりました。

自社の要件を満たせるクラウドサービスがある場合、導入するだけで簡単に必要環境を構築できます。SIerに依頼してITインフラ構築などを任せる必要がなくなるため、将来的に仕事がなくなるケースを懸念する声があります。

SIerはスモールスタートに向いていない

近年はリスクを排除するために、コストを抑えてプロジェクトを発足させる「スモールスタート」を採用する企業が増えていることも関係しています。SIerは発注コストが高く、スモールスタートには向いていないサービスです。

そのためスモールスタートが今後事業におけるスタンダードになった場合、「仕事がなくなるのではないか」と将来性が不安視されています。

リカーリングビジネスの衰退

リカーリングビジネスとは、「継続して収益をもたらすビジネス」を指す言葉です。IT業界は構築後の保守運用を担い、リカーリングビジネスで利益を上げるケースがあります。

しかし、近年はクラウド化などによって保守運用が内製化されることも増えたため、SIerの収益が縮小する可能性があります。収益の減少によって採算が取れなくなれば、SIer事業から撤退する企業も増えると予想されるでしょう。

SIerが今後なくなる可能性はあるのか

さまざまな理由でSIerの将来性は不安視されていますが、実際に今後なくなる可能性はあるのでしょうか。以下では、SIerの今後について分析・解説をします。

大規模な案件にはSIerの力が必要

大規模なプロジェクトを動かすには、一気通貫で依頼できるSIerの力がまだまだ必要となります。公共性のある事業や金融機関のプロジェクトなどを中心に、SIerが活用される事例は今後も増えると予想されるでしょう。

クラウドサービスなどの発展だけで、SIerの仕事が将来的にすべてなくなる可能性は低いです。

DX化の需要にマッチしている

SIerは企業のDX化需要にもマッチしているため、今後も多くの企業で活用されると予想できます。企業全体をDX化する大規模な案件には、専門チームを組めるSIerを活用することも珍しくありません。DX化が滞っている企業がまだ多い現状では、SIerの需要も高いといえるでしょう。

SIerはこれからも将来性があるサービスになり得る

上記で解説したように、SIerにはこれからも将来性があると考えられます。

SIerの需要は継続する可能性が高い

SIerはさまざまな理由から、今後も需要のあるサービスになり得ます。突然事業の存続が危ぶまれるようなケースは少ないと考えられるため、SIerに依頼することも十分に検討可能です。

自社のニーズを満たすのにSIerが最適と考えられる場合には、将来性を加味しても依頼することにメリットがあります。

SIer以外の方法も検討する必要はある

将来性に期待できる一方で、SIerには懸念すべき材料もいくつかあります。そのため、SIerだけに頼るのではなく、さまざまな方法を並行で検討することをおすすめします。

エンジニアを確保したい場合は「エンジニア派遣サービス」の利用がおすすめ

SIerにまるっと委託するのではなく、一部の業務を担ってくれるエンジニアを確保したい場合には、エンジニア派遣サービスの利用も検討できます。エンジニア派遣サービスはSIerにはない独自のメリットを有しているため、有効活用できればエンジニア不足解消などの成果につなげられます。

アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスでエンジニアを確保する

エンジニア派遣サービスとは、所属しているエンジニアを派遣して業務を依頼できるサービスです。短期間・少人数の確保も可能なため、スモールスタートの際にも活用しやすいです。

例えば「アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービス」では、豊富なスキルと実績を持つエンジニアを2,000名以上確保しています。正社員雇用でエンジニアを採用しているため、自由な期間・タイミングで派遣が可能です。コストを最小限に抑えつつ、必要なエンジニアを確保できる点がメリットになります。

まとめ

「SIerは将来性がない」といわれますが、現状はまだまだ需要の高いサービスとなっています。SIerならではのメリットを活用できるのなら、今後も依頼することが検討されるでしょう。

必要なエンジニアの数やタイミング次第では、SIerよりもエンジニア派遣サービスが向いているケースも多いです。アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスではエンジニアの派遣後もフォローを実施しているため、初めてのエンジニア派遣サービスでも安心してご利用いただけます。

この機会にアイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスで、エンジニア派遣サービスを社内に導入してみてはいかがでしょうか。

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