未経験SESエンジニアの提案を受けても大丈夫?活用するためのコツなどを解説

SES業界においては、エンジニアの提案を依頼した場合に未経験者の提案を受けるケースが多々あります。

当記事では、SES未経験者でも採用が増えている理由や未経験者に対して求めたいスキルなどについてわかりやすく解説します。SESの活用を検討している人は参考にしてください。

SESとは

SESとは、System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス)の略称です。企業や組織が必要とするシステム開発や保守、運用といった業務を行うために、専門のエンジニアを提案する業務形態を指します。

大きな特徴は、提案されるエンジニアは受託者であるSES企業の指示に従って業務を行う点です。委託者であるクライアント企業の指示によって業務を行う契約形態ではない点を、あらかじめ押さえておきましょう。

SES業界の市場状況

現在のSES業界は、新型コロナウイルス感染症の影響にも関わらず、活発な成長を見せています。企業の多くが、新たな働き方を支えるためのITインフラ整備やシステムの開発、運用に対するニーズを増やしています。

また、5Gの本格普及やDXの浸透もSES業界の成長要因です。5Gは、高速かつ大容量の通信を可能にする次世代の通信規格であり、その導入によって新たなサービスやビジネスが生まれることが期待されています。一方、DXはビジネス全体をデジタル化する取り組みで、その推進にはITの専門知識を持つエンジニアが不可欠です。

さらに、未経験者の採用も増えてきているとの傾向も見受けられます。

SES未経験者でも採用が増えている理由

ここからは、SES未経験者でも採用が増えている理由について解説します。

IT人材が不足している

日本のIT業界は、慢性的な人材不足に悩まされています。デジタル化が進む現代社会では、ITスキルを持つ人材への需要が増えている一方で、供給する側の人材が追いつかない状況が続いています。

みずほ情報総研株式会社が行った調査によれば、2030年には最大で79万人のIT人材不足が予想されています。そのため、今後もエンジニアの需要は伸びていく可能性は高いといえるでしょう。

※参考:-IT人材需給に関する調査-調査報告書|みずほ情報総研株式会社

自社での採用・教育コストがかからない

エンジニアを育成するためには体制の整備が必要ですが、その環境が整っていない企業も多くあります。採用の手順や方針、どのように教育を施すかなど考えるべき事柄は無数にあるでしょう。また、採用や教育にはある程度の費用も発生します。

しかし、SES企業に依頼をすれば、自社で採用や教育にかけるコストを削減できます。自社で一から育成するよりも手間もコストもかからないため、未経験者のエンジニアであっても需要が伸びています。

未経験者であっても求めたいスキル

未経験者のエンジニアであっても、一定のスキルは求めたいでしょう。ここからは、未経験者に対して求めたいスキルを紹介します。

ITの基礎知識

未経験者であっても、ITに関わる基本的な知識は求めたほうがよいでしょう。具体的には、インターネットや情報処理に関する知識などです。

また、もしエンジニアが基本情報技術者試験にパスしていれば、未経験であっても客観的にみて一定のスキルを持っていることが確認できます。

コミュニケーション能力

SESで提案されるエンジニアに必要なスキルは、コミュニケーション能力です。チームでプロジェクトを進めていくため、未経験であっても一定のコミュニケーション能力は必要となります。

エンジニアには、業務内容の指示を受ける際、進捗確認の際、各種報告の際、トラブル時などさまざまな状況において綿密なコミュニケーションが求められます。

論理的思考力

エンジニアとして働くためには、論理的思考力が必要です。論理的思考力とは、矛盾なく物事を考える力や相手に対してしっかりと説明する力などを指しています。

論理的思考力は、システム仕様の設計検討やトラブル時の対応など、さまざまなシチュエーションにおいて求められる力です。

忍耐力や向上心

エンジニアには、何事においても粘り強く取り組む力が求められます。

業務において、開発したシステムにエラーが出てしまうなどのケースも多いため、その度にチャレンジし続ける姿勢が重要です。

また、業界は日々進歩を続けており、知識もアップデートされているため、常に勉強をし続ける意識も重要です。

SES未経験者を活用するメリット・デメリット

ここからは、SESで未経験者を活用するメリットとデメリットを解説します。

メリット

未経験者であっても、これからIT業界に飛び込もうとしている人材は、成長意欲が高い傾向にあります。意欲が高い人材はスキルの習得が早いことが予想されるため、この点はメリットの1つとなるでしょう。

また、業界未経験ということは、ほかの業界で経験を積んできた可能性も多分にあります。自社にはない経験を持った人材を活用できる点も、大きなメリットとなります。

デメリット

SESで未経験のエンジニア活用する場合には、即戦力としての活躍は当然期待できません。戦力となるまでに時間がかかる点は、デメリットとして受け入れなければならないでしょう。

最初は自信もないことが予想されるため、サポートやフォローが十分でなければ、早期にプロジェクトから離脱する可能性も考えられます。

未経験者を活用する際に失敗しないコツ

ここからは、未経験者を活用する際に失敗しないコツを解説します。

SES企業に対して求める人材像をしっかり伝える

SES企業に対して求める人材像を細かく伝えると、マッチングに失敗しにくくなります。エンジニアにも複数の職種があるため、自社が抱えているニーズをしっかり伝えることが重要です。

あらかじめ求める人物像として、業務経験や必須の資格、最低限求める知識を明確にしておくとよいでしょう。

働きやすい環境を整える

エンジニアにとって働きやすい環境でなければ、不満や働きがいのなさからすぐプロジェクトから離脱される可能性が出てきます。そのため、未経験者に「経験が浅くても、安心してプロジェクトに従事できる」と感じてもらう配慮と環境づくりを意識しましょう。

また、現代社会においてはワーク・ライフ・バランスを実現する職場環境であるかも大切です。エンジニアが家庭やプライベートと仕事を両立しながら働けるように環境を整えるとよいでしょう。

SES企業に依頼をする際の確認事項

ここからは、SES企業に依頼をする際の確認事項について解説します。

エンジニア1人あたりの費用

SES企業に依頼をする際には、月々どのぐらいの費用がかかるのかをあらかじめ確認しておくと、予算が立てやすくなります。

未経験者の場合は多少費用が変動する可能性がありますが、一般的なSESの費用相場は1か月に1人あたり80万円から120万円程度です。

注意点として、SESは請負作業場に2人以上の作業者が必要なため、エンジニア1人だけに依頼することはできません。

教育体制の充実度

SES企業に依頼をする際には、相手の教育体制がどの程度整っているのかをヒアリングなどによって確認しておきましょう。これまでに業界に携わってこなかった未経験者であっても、SES企業の教育体制が充実していれば今後の成長が見込まれるため、安心して依頼できます。

そのため、未経験者への教育・研修制度が整備されているSES企業を選ぶことをおすすめします。

まとめ

IT業界の人材不足が叫ばれている現代においては、これからITに携わりたいとの思いを持っている人材をどのように取り扱っていくかが重要です。業界未経験のエンジニアの提案を受けた際には、自社のメリットや意識すべき点なども踏まえたうえで受け入れるかどうかを決めましょう。

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