SESはテレワークに対応しているのか|活用するメリットや注意点を解説

IT業界においても、リモートワーク普及の流れが加速しています。SESの活用とリモートワークの導入を同時に進めたいと考えている方も多いでしょう。当記事では、SESとテレワークの関係性やテレワークを導入できない企業の特徴、テレワークのメリットなどについてわかりやすく解説します。SESの活用にあたってテレワークの導入を検討している人は参考にしてください。

テレワークとは

テレワークとは、情報通信技術を活用した場所や時間を問わない柔軟な働き方のことです。

「tele=離れた所」と「work=働く」を組み合わせた言葉であり、時間や場所に関係なく働く形態を表しています。在宅勤務やモバイルワーク、コワーキングスペースでの作業、ワーケーションなど、さまざまな働き方を総称しています。似た言葉に「リモートワーク」がありますが、意味合いはほぼ同じです。

テレワークの状況

新型コロナウイルス感染症の影響によって、テレワークを導入する企業は飛躍的に上昇しています。

不要不急の外出が制限されたことで、通勤を始めとした働き方そのもののあり方も大きく変わりました。1回目の緊急事態宣言時には、導入率が17.6%から56.4%へと大きく伸びています。

しかし、2023年に入り、テレワークを廃止する企業が増え始めています。新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に収まってきたことや、緊急事態宣言の解除宣言などが、テレワーク廃止の主な理由です。

※参考:テレワークの実施状況|総務省

SESでもテレワークは可能

結論から伝えると、SESでもテレワークは十分に可能です。

しかし、テレワークができるか否かは、エンジニアの常駐先の体制がどこまで整っているかによって変わります。営業力が高く案件を選べるなど、一定の要件を満たせば、テレワークを実施できる可能性が高まります。

出社をしているエンジニアも数多くいる

株式会社BlueMemeが行った調査によると、クライアント先に出社して業務を行うITエンジニアは、2020年4月時点では64.7%を占めていました。その理由として、テレワークだとテスト環境や本番環境にアクセスできないとの回答が多く挙げられています。

また、2022年に行われた株式会社Geeklyの調査でも、フルリモートで働いている人の割合は17%にとどまっています。テレワークが普及しているなかにあっても、出社して働いている方が多い事実がうかがえます。

※参考:クライアント先に出社して業務を行うITエンジニアの64.7%が緊急事態宣言下でも出社、その理由は「自宅からテスト環境や本番環境にアクセスできない」が約7割|PR TIMES

※参考:【アンケート調査】年収300万円から400万円のIT人材ほど「全日出社」している傾向に!年代・年収ごとに見るコロナ禍のIT人材の働き方|Gsskly Media

テレワークができない企業の特徴

ここでは、テレワークができない企業の特徴について解説します。

自社に決定権がない

テレワークができない会社の特徴は、取引先が同業SIer企業しかない点です。IT業界は多重下請け構造であるため、取引先がSIer企業であれば、自社で主導権を得るのはシステム上難しいでしょう。もし取引先が大企業であれば上流工程に入るチャンスも多いため、テレワークをできる可能性も高くなるでしょう。

IT未経験の人が多い

IT業界未経験の人が多い場合は、テレワークをしにくい傾向があります。エンジニアとしての経験が少ない人材がSES企業から派遣されてきた場合は、仕事の内容や進め方がわからないため、テレワークに対応しきれない可能性が高いでしょう。

業務に関する研修を満足に実施できないままテレワークを始めても、クライアントの意向に沿う成果を残せない可能性が高くなります。

作業環境へアクセスできない

各エンジニアの自宅などから作業環境にアクセスできる体制が整っていない場合は、物理的にテレワークができません。

作業環境を自社内ネットワークに構築し、社外からのアクセスを制限している企業も多くあります。このようなシステム環境が確立されている企業は、出社しないと作業ができない仕様になっています。

セキュリティ上のリスク

テレワークを導入することによって、少なからず情報漏えいのリスクが上昇します。そのため、インシデントなどセキュリティ上の懸念から、テレワークを実施していない企業も多くあります。セキュリティ上の問題をクリアできなければ、テレワークの実施は難しいでしょう。また、いざトラブルが起きた際に責任問題を回避したいという観点から、テレワークを導入していない企業もあります。

テレワークを導入しやすくする方法

ここでは、テレワークを導入しやすくする方法を解説します。

IT未経験者を採用しない

IT未経験者を受け入れると、教育などの観点からリモートワークの導入が難しくなります。そのため、IT未経験を多く採用しているSES企業では、テレワーク案件が少ない傾向です。

レベルの高いエンジニアを多く採用しているSES企業であれば、リモートワークでも安心して業務を任せられるでしょう。

取引先に大企業・ベンチャー企業を選定する

取引先が大企業やベンチャー企業であれば、テレワークを導入できる可能性が高まります。大企業やベンチャー企業は決裁権を自社で持っているケースが多く、テレワーク導入のハードルが比較的低いからです。

また、大企業のなかには、ブランドイメージを守るためにテレワークを導入している企業もあります。一方、ベンチャー企業では、新しい考えを積極的に採用する取り組みの一環として、テレワークを推進しているケースが多く見られます。

テレワークを導入するメリット

テレワークを導入するメリットは、エンジニアが自分の好きな場所で働けるようになる点です。通勤時間を始めとするさまざまなストレス要因がなくなることで、モチベーションが上がる効果も期待できます。また、場所や時間の制約がなくなることで、エンジニアのワークライフバランスも向上するでしょう。

テレワークを導入する際の注意点

ここでは、テレワークを導入する際の注意点について解説します。

セキュリティを徹底する

テレワークを導入する際には、社内外のセキュリティを厳重に設定しましょう。

セキュリティを高めるためには、ウィルス対策ソフトのインストールや通信機器のセキュリティ設定を徹底することが重要です。オフィスのパソコンに遠隔でアクセスできるクラウドの利用も、効果的なセキュリティ対策の一つです。また、エンジニアのセキュリティに対する意識を高めるために、社内におけるセキュリティガイドラインの策定も行いましょう。

健康管理・ストレスチェックを定期的に行う

テレワーク実施時には、エンジニアの心身のケアが重要です。

テレワークは、コミュニケーション減少によりエンジニアが孤独感を感じることや、家に閉じこもることによる運動不足などが課題です。これらの課題を解消するために、定期的にエンジニアの健康管理やストレスチェックを行うとよいでしょう。

まとめ

SESの活用と合わせてテレワークの導入を検討する際には、まず自社の環境を整えることが重要です。エンジニアがテレワークにおいても十分にパフォーマンスを発揮できるように、社内の体制を整備しましょう。

SESや派遣の活用など、エンジニア確保を検討している方は、ぜひアイエスエフネットにお問い合わせください。アイエスエフネットは、ITインフラサービス専門としては最大級であり、派遣するエンジニアはすべて正社員で雇用しています。

経営理念や哲学、行動指針を従業員に徹底しているため、どのプロジェクトにおいても十分な力を発揮します。具体的なサービスが気になる方は、いつでもご連絡ください。

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