SESとは?概要や活用するメリット・デメリットをわかりやすく解説
「SESを活用してエンジニアを確保したいけれど、具体的な特徴やメリットが分からない」というケースは多くあります。SESを有効活用するには、まず言葉の意味や魅力を把握した上で、依頼するかを決めましょう。本記事では、SESの概要や活用するメリット・デメリットについて紹介します。これからエンジニアの確保を進める予定があるのなら、ぜひ参考にしてください。
Contents
SESの詳細
SESへの依頼を検討する際には、まず「SESとは何か?」という疑問を解消する必要があります。以下では、SESの基本的な概要・詳細について解説します。
SESの仕事内容
SESとは、「System Engineering Service」の略称で、クライアント企業にエンジニアを常駐させられるサービスのことを指します。エンジニアが必要なタイミングでスムーズに採用ができるため、人手不足に陥りやすい昨今SESの需要が高まっています。
SESの仕事内容は、「技術者(エンジニア)の労働力を提供する」ことにあります。労働力に対して対価を支払う形になるため、成果物とは切り離して考える必要があります。例えば、SESへの依頼期間中に成果物が納品されなかった、納品した成果物に問題があったなどの場合でも、提供されたSESの労働力に対する支払いが必要です。
SESとSIerの違い
SESは、クライアントに対して必要なタイミングで企業にエンジニアを常駐させられるサービスです。SESを活用することで、企業は必要なスキルや能力を持つエンジニアを、定められた期間社内に常駐して働いてもらうことが可能です。
一方でSIerとは、エンジニアがシステム開発や保守運用を一貫して請け負うサービスを指します。要件定義や詳細設定、プログラミングから納品、その後の保守運用までを任せられるのが特徴です。プロのエンジニアの能力を全工程で活用できるため、スムーズな事業展開が可能です。
SESにかかるコスト
SESに依頼する際のコストは、案件や経験年数によって大きく変動します。大規模・長期間の案件にSESを導入する場合には、それなりのコストが発生することも把握しなければなりません。
一般的にエンジニアに支払う平均コストは、400万円程度といわれています。持ち合わせているスキルや経験などの評価次第でコストは変化するため、能力のあるエンジニアを必要とする事業ほど予算は膨らみます。しかし、コストを削ってスキルの少ないエンジニアを採用しても、事業に遅れやトラブルが生じて、結果的に必要なお金が増えるケースも考えられます。
コストと必要とするエンジニアの能力を詳細に設定し、バランスの良い内容で契約するのがポイントです。
SESを利用するメリットをわかりやすく解説!
SESを利用してエンジニアを確保する方法には、さまざまなメリットがあります。以下では、SESの利用時に考えられるメリットについてわかりやすく解説します。
条件にマッチする人材を確保しやすい
SESには豊富な人材がいるため、求めるスキルを持ったエンジニアを確保しやすい点がメリットです。スキル、資格、経験などの条件をあらかじめ詳細に決めておくことで、活躍が期待できるエンジニアを採用できます。
SESを利用する際には、ミスマッチを防ぐために詳細な条件を担当者と共有しておくのが重要です。こちらの求める人材の条件や意図が伝わっていないと、ミスマッチが発生して採用したエンジニアの活用が難しくなる可能性があります。
プロジェクトごとに人材を入れ替えられる
SES契約では、プロジェクトごとに人材の入れ替えが可能です。例えば、大規模なプロジェクトでは複数人のエンジニアを常駐させたり、高い能力を持つ人材を確保したりできます。その後プロジェクトが終了し、保守運用だけを行う段階になったら、エンジニアの人数を減らし、最小限のコストに抑えるといった方法が考えられます。
必要なときにSESでエンジニアを採用し、その後必要な人数だけを残して契約を解消すれば、トータルで必要な人件費を抑えることも可能です。
コストを抑えられる
上記で解説したように、SESは必要に応じてエンジニアにかけるコストをコントロールできます。さらに、採用活動にかかる時間や工程も短縮できるため、広告費や求人サービスの利用費などを抑えられるメリットもあります。複数の方法でエンジニアの確保を実施している場合、SESのみに絞ることで、コストの削減や管理がしやすくなります。
エンジニアの教育をSES側で対応してくれることも多く、教育コストを抑えられる可能性があります。自社のエンジニアが仕事のノウハウを身に付けられれば、将来的にSESと連携して充実した開発環境を整えることも可能です。
SESを利用するデメリットをわかりやすく解説!
SESを利用する際には、メリットだけでなくデメリットもあります。以下では、SESの利用時におけるデメリットについてわかりやすく解説します。
成果物に対する責任を問えない
先にも解説したように、SESとの契約では成果物に対して報酬を支払うことがありません。「準委任契約」を取り交わしているため、クライアント側はSESが提供したエンジニアの成果物に対して責任を問うことができないのです。
そのため、成果物に満足できなくても、契約通りの報酬を支払う必要があります。プロジェクトの内容によっては成果物に責任が生じる「請負契約」を使うなど、契約段階での工夫が重要です。
面接等でエンジニアを選定できない
SESでは、企業側がエンジニアを選定することはできません。「準委任契約」では発注者が事前に面接等を行い、受託者を選定することを禁じています。そのため、エンジニアの詳細なスキルや経歴が見極められず、契約後に自社との相性やミスマッチが起きる可能性もあります。
ミスマッチを起こさないためには、自社がどのような人材を求めているのか、プロジェクトにはどのようなエンジニアが必要なのかを明確にし、営業担当者に伝えることが大切です。
プロジェクトが順調に進むとは限らない
どれほど高い技術力のあるエンジニアをSESで採用しても、プロジェクトが予定通りに進まないこともあります。契約期間は事前に定められているため、延長するとその分追加費用が発生する点はデメリットの1つです。SESで確保したエンジニアを上手に活用し、プロジェクト全体の予算をはみ出さないように注意しましょう。
SES契約を結ぶ方法
SES契約を結ぶ際には、大きく2つの流れがあります。以下を参考に、SES契約を結ぶ方法をチェックしてみてください。
エンジニアを抱える企業に依頼する
まずはエンジニアを抱えているSES企業を選別し依頼先を決めます。SES企業は複数あるため、特徴や実績などを参考に依頼先を絞っていくのがポイントです。
依頼先をある程度絞ったら、ホームページに記載されている電話やメールなどの連絡手段を使い、営業担当者と打ち合わせを行いましょう。
見積もりの提案を受ける
連絡をしたSES企業に自社が抱えている問題を提示し、営業担当者から見積もりを受け取ります。料金や契約期間が満足できる内容であれば、契約を締結してエンジニアの常駐をスタートさせます。いきなり1社に決めるのではなく、複数の会社から見積もりを取って比較するのが重要です。
エンジニアを常駐させられる
契約が問題なく締結すれば、エンジニアを常駐させて事業に参加してもらえます。常駐しながら依頼した業務を遂行してくれるため、プロジェクトを支えるエンジニアの1人として事業への貢献に期待できます。
まとめ
SESを活用する際には、その特徴やメリット・デメリットについて理解を深める必要があります。まずは基本的な部分を確認し、SESに依頼する理由が自社にあるかチェックしてみると良いでしょう。
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