SESの単価相場とは?計算方法や契約時の注意点を解説

SESでエンジニアを確保する際には、まず単価相場を確認することがポイントです。どの程度の単価がかかるのか事前に把握することで、具体的な採用計画を立てられます。本記事ではSESと契約する際の単価相場や、契約時の注意点を解説します。

SESの概要について

SESでエンジニアを確保する際には、「SES」という契約形式の特徴について知る必要があります。以下では、SESの基本的な概要について解説します。

SESとは客先常駐で働くエンジニアサービス

SESとは「System Engineering Service」を省略した言葉で、IT系の業務に対してエンジニアの技術力を提供する契約方法を意味します。システム開発や保守・運用など、さまざまな業務を依頼できるため、自社に不足している人材に参画してもらいやすいです。

SES契約ではエンジニアが客先常駐で働くことになるため、直接自社の職場で業務を担当してもらえます。進捗確認やトラブルへの対処などがスムーズに行えることから、初めて外注でエンジニアを確保する企業でも利用しやすい点が特徴です。

SESの単価相場はどれくらいなのか

SESでエンジニアを確保する際には、あらかじめ単価相場を把握しておくのがポイントです。相場を参考に予算を決め、SESエンジニアの活用に必要なコストを考慮した上で全体のプロジェクトを構築していくと良いでしょう。以下では、SESの単価相場について解説します。

SESの単価相場は40〜200万円

SESの単価相場は、1か月あたり40〜200万円程度となっています。基本的にはエンジニアのレベルによって、単価が決められます。

エンジニアのレベルごとの単価相場は、以下の数値が参考になります。

エンジニアのレベル1か月あたりの単価
PG 下請け・フリーランス40万円~80万円
PG 大手企業60万円~100万円
SE 初級80万円~100万円
SE 中級100万円~120万円
SE 上級120万円~200万円
平均80万円~120万円

必要なエンジニアのレベルを踏まえた上で、単価相場を確認しましょう。

参考:SESの費用相場はどのくらい?契約前にチェックするポイントについても解説!|発注ナビ

SESの単価を計算する方法

SESエンジニアの単価は、特定の計算方法で求めることが可能です。以下では、SESエンジニアの単価を計算する方法を解説します。

エンジニアの単価は「人月単価」で決まる

基本的にSESエンジニアの単価は、「1か月あたりの金額」を目安に決定する「人月単価」で計算します。まずは1か月の時間を定義し、その上で単価を計算する流れが一般的となります。例えば、1か月8時間労働を20日で設定すると、月の労働時間は160時間です。契約金額は実働時間に応じて按分し算出します(詳細は後述)。

SESの契約時にはエンジニアの過不足の「バッファ(生産幅)」を設ける

SES契約時にはエンジニアの休暇や残業などを考慮して、一定時間の「バッファ(生産幅)」を設けるのが一般的です。10〜20時間程度のバッファ期間と、先に定義した1か月を合算して時間を決めます。この労働時間を参考にして、各エンジニアごとに単価が計算されます。

設定した単価と実際に働く労働時間を掛け合わせた数値で金額を割り出す

「設定した単価」と「実際に働く労働時間」を掛け合わせた数値が、SESにおける契約金額になります。例えば1か月の単価が100万円のエンジニアに半月依頼する場合、50万円の報酬を支払う契約を結びます。このようにエンジニアの単価と労働期間で、実際に支払う金額は変わります。予算を考慮した上で、エンジニアのレベルと労働時間を決定することがポイントです。

SESの単価を決める要因

SESエンジニアの単価は、さまざまな要因によって決められます。以下では、SESエンジニアの単価を決める要因について解説します。

エンジニアの保有しているスキル

求めるエンジニアのスキルが高いほど、SES契約時の単価も高くなります。優秀なスキルを証明できる難易度の高い資格を持っている人材は、高単価での契約が必要となるでしょう。

実際に担当してもらう業務に必要なスキルを明確にし、無駄なコストをかけないように備えるのが基本です。

エンジニアの実績

エンジニアとして豊富な実績があるほど、高単価になりやすいです。経験年数が長い、多くの現場で成果を出した人ほど、契約時には単価が高くなるでしょう。

経験が必要な業務を任せる場合には、高単価での契約も必要になります。しかし、未経験でも対応できる仕事を依頼する際には、実績のないエンジニアを選択して単価を抑えるのも1つの方法です。

SES会社の規模

SES企業の規模が小さいと、人件費が高くなり、それを補うために単価が高くなりやすい傾向にあります。逆に大規模企業は、単価を安くしても安定して仕事があるため、交渉次第でコストを抑えやすい点が特徴です。

SES契約の際には企業の規模を参考に交渉をするのも、コストを節約する手法になり得ます。

SESの単価は途中で変動するのか

SES契約で確保したエンジニアの単価は、状況次第で変化することがあります。以下では、SES契約の途中で単価が変わる事例について解説します。

契約中にエンジニアのスキルや実績が変化することもある

契約中にエンジニアのスキルや実績が変化した場合、その分単価が高くなる可能性があります。その場で単価アップとはならなくても、次の契約更新時に単価が変わるケースが想定されます。

エンジニアが独学でスキルアップをした際や、実績を重ねて成果をあげた場合には、再度単価を交渉する必要があります。

SES企業と契約する際のポイント

SES企業と契約してエンジニアを確保する際には、いくつかのポイントがあります。以下では、SES企業との契約時にチェックすべきポイントを解説します。

求めるSESエンジニアのスキルを決めておく

必要な人材の定義があいまいでは、無駄に単価の高いエンジニアを確保してしまう恐れがあります。まずは必要なスキルや実績を明確にして、自社が求めるエンジニアを決めるのがポイントです。

具体的なスキルや資格を決めたり、現場のエンジニアの意見を参考に必要な人材の特徴を確認したりといった方法が考えられます。

あらかじめ予算に上限を設ける

自社が用意できる予算の上限を決めた上で、SES契約に臨むのが基本です。SES企業も予算に応じて、紹介できるエンジニアを選別してくれるケースがあります。

まずは交渉時に予算を提示して、その範囲内で収まるエンジニアを紹介してもらうのもSESを有効活用するためのポイントです。

SESを活用する際の注意点

SESを活用する際には、いくつかの注意点を把握しておくことも重要です。以下では、SES契約における注意点を紹介します。

SES会社の評判をチェックする

契約前にSES会社として優良な企業なのか、評判をチェックしておくのがポイントです。契約時の単価が安くても、評判の良くない会社はミスマッチなどのトラブルを発生させるリスクが懸念されます。余計なコストや手間がかかる可能性があるため、企業としての評判を確認した上で契約を結ぶようにしましょう。

エンジニアのスキルを契約前に見極める

紹介されたエンジニアのスキルを、契約する前に見極めることも重要です。求めたエンジニアとは異なるスキルを持っている場合、高い単価で契約したのに活躍してもらえない可能性があります。実際にエンジニアと面会してスキルや実績を確認し、求める人材の条件を満たしているか判断しましょう。

SESだけでなく「エンジニア派遣サービス」の活用も視野に

エンジニアを確保することが目的なら、SESだけでなく「エンジニア派遣サービス」の活用もおすすめです。

アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスで必要なエンジニアを確保する

エンジニア派遣サービスはSESと異なり、派遣契約でエンジニアを確保する方法です。派遣契約では指揮命令権がクライアント企業にあるため、直接エンジニアへ指示が出せる点がメリットです。

「アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービス」は派遣エンジニアを正社員雇用しているため、長期の契約も可能です。2,000名を超える人材がいるので、求めるニーズにあったエンジニアをスムーズに確保できます。派遣エンジニアの単価については、お気軽にアイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスにお問い合わせください。

まとめ

SES企業と契約をする際には、単価相場を把握しておくことが重要です。一般的にSESエンジニアの単価相場は、エンジニアのレベルと労働時間によって決まります。1か月あたり40〜200万円程度が相場となるため、自社の求めるレベルと必要な労働時間を参考に、SESエンジニアの単価を計算してみてください。

エンジニア派遣サービスも、コストを抑えながらエンジニアを確保できる方法の1つです。アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスは充実したエンジニア支援も実施しているため、確保した人材のパフォーマンスを最大限に活用できます。契約期間を有効に利用できるため、この機会にアイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスで派遣エンジニアの導入をぜひご検討ください。

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