「SESはやめとけ」といわれる理由とは|解決すべき課題や活用するポイントを解説

エンジニア不足解消の一手として、SESを活用する企業は多くあります。しかし、ネットでは「SESはやめとけ」と、エンジニアに向けて忠告しているサイトもみられます。SESを活用する際には、この「やめとけ」といわれる背景を理解する必要があります。なぜ「SESはやめとけ」といわれるのか、その理由や企業ができる対応について解説します。

SESの活用はやめとくべき?

そもそも「SESはやめとけ」という忠告は、SESで働く人材に向けて発信されているものです。このような忠告が出されるSESの活用は、「企業にとってもリスクがあるのでは」と悩む担当者も多いでしょう。

SESエンジニアの課題や不安の解消が活躍につながる

インターネットの個人ブログなどでは、「SESはやめとけ」というキーワードが多くヒットします。このことから、現役のSESエンジニアやSES経験者が、仕事に不満を抱いていることが想定されます。

しかし、SESのエンジニアの課題や不安を理解し、それを解消するように企業側が努めることで、職場で活躍させることは可能です。まずはSESのことを理解し、その特性を知る必要があります。

「SESはやめとけ」といわれる理由

「SESはやめとけ」といわれる背景には、さまざまな理由があります。以下では、SESの仕事に対して「やめとけ」といわれる理由を解説します。

SESは待遇が悪い

SESは待遇面が悪いため、「やめとけ」といわれるケースがあります。一般的にSESは下流工程の仕事が多く、経験が浅いエンジニアでも対応できるため、年収が低くなる傾向にあるのが原因です。

エンジニアとして活躍したいと考えてSESを始めた人が、待遇面を理由に離れたことが「SESはやめとけ」といわれる理由の1つです。

労働環境が大きく変わる

SESはクライアント企業に常駐して働くため、常駐先が変わるたびに労働環境が大きく変化するともいえます。定期的に常駐先が変わることはストレスにつながり、精神的に疲弊する人も珍しくありません。SES特有の働き方に疲れた人が、「やめとけ」とネットで発言していることも理由になります。

SESエンジニアが抱えやすい悩み・不安

SESを活用する際には、エンジニアの悩みや不安を理解し、どうすれば意欲的に働いてくれるか考えるのがポイントです。以下では、SESエンジニアが抱えやすい悩みや不安について解説します。

スキルアップにつながらない悩み

SESエンジニアは、仕事がスキルアップにつながらない状況に悩んでいるケースがあります。誰でもできる案件ばかり任されると、スキルが身に付かないまま時間が経ってしまいます。

将来のキャリアプランを考えたときに、スキルがない状況に陥ることに不安を感じるエンジニアもいます。

準委任契約によるモチベーションの低下

SESは準委任契約になるため、成果物を必ずしも納品する必要がありません。企業はSESエンジニアの労働力に対して、報酬を支払うのが特徴です。

しかし、逆にいえば、どれだけ優秀な成果を出してもエンジニアの評価にはつながりにくいです。そのためエンジニアはモチベーションを保てず、仕事に意欲的になれないケースもあります。

新しい職場に対する不安

SESでは案件ごとに職場が変わるため、エンジニアは不安を覚えやすいです。働きにくさを感じる職場で長期案件に携わることになると、やめたいと思うケースも増えるでしょう。

企業はエンジニアの心理を考慮して、働きやすい職場の構築に力を入れる必要があります。具体的な方法については後述するため、ぜひ参考にしてみてください。

SESエンジニアに向いている人の特徴

自社で活躍できるSESを探すためには、「SESエンジニアに向いている人」の特徴を把握することも大切です。以下では、SESエンジニアに向いている人の特徴を紹介します。

業界知識や技術の習得に意欲がある人

SESエンジニアは、自発的に動かなければ知識・技術の習得が難しいです。そのため積極的に学ぶ意欲がある人ほど、SESに向いていると判断できます。

自発的に学ぼうとするエンジニアであれば、こちらからアプローチをかけることで業務に関する学習をしてくれる可能性が高いです。

環境変化に強い人

職場が変わるデメリットを考慮すると、環境変化に強い人ほどSESに向いています。新しい環境に順応するスピードが早い人ほど、SESで活躍しやすいです。

企業も環境変化に適応しやすくなるように、積極的なコミュニケーションと丁寧な業務説明を心がけましょう。

人間関係の構築に慣れている人

新しい人間関係を構築し、交流をリードできる人ほどSESに向いています。人間関係の構築に時間がかかると、しばらく作業効率が低下する可能性があります。

SESを活用する際にはエンジニアを放置せず、交流の機会を作って人間関係を構築しやすく支援することも大切です。

SESエンジニアを活用するために必要な環境・準備

SESエンジニアを活躍させるには、企業側が必要な環境や準備への理解が重要です。以下を参考に、SESエンジニアを迎え入れるための環境と準備について確認してみてください。

職場内でSESへの理解を深める

自社の職場がSESのことをきちんと理解していないと、エンジニアが来ても上手く扱えない可能性があります。先に解説したSESの特徴などを参考に、どのような悩みや不安を抱えているのかを職場全体で把握すると良いでしょう。

ミーティングの機会を設けて、SESエンジニアを活用するための具体的なアイデアを社内で出し合う方法も検討されます。

SESのスキルや経験を踏まえて業務を割り振る

SESを活用する際には、エンジニアのスキルや経験を踏まえた上で、最適な業務を任せるようにSES企業に依頼する必要があります。スキルに見合わない簡単な業務を任せると、SESエンジニアのモチベーション低下を招く可能性があります。

SESエンジニアが向上心を持って働けるように、任せる業務は慎重に選ぶのがポイントです。

スキルアップの支援を実施する

SESエンジニアのキャリアプランを考慮して、企業側からスキルアップの支援を実施するのもポイントです。スキルを学ぶ研修やeラーニングなどを提供し、参加を促してスキルアップを手助けすることが考えられます。スキルアップの支援制度の確立は、SESエンジニアだけでなく、自社エンジニアの能力向上にも効果的です。

SES企業の選び方

SESエンジニアを導入する際には、利用するSES企業の選び方を把握しておくのも重要です。以下では、SES企業の選び方について解説します。

実績のあるSES企業を選ぶ

これまでに多くの実績を持ち、安心して契約できるSES企業を選ぶのが基本です。実績のないSES企業は、こちらの要望に応えられるエンジニアを確保できていない可能性があります。

また、エンジニアに対する支援が少なく、所属している人材が不満を抱えているケースも懸念されるため、実績でSES企業を選ぶことは重要です。

フォロー制度が充実しているSES企業を選ぶ

エンジニアとの契約後も、派遣した人材をフォローしてくれるSES企業がおすすめです。エンジニア自身が困ったことを相談できる環境があれば、問題が発生しても解決に向かいやすいです。

逆にまったくフォローのないSES企業は、契約後の対応において信頼できない可能性があります。

SESではなく「ITインフラエンジニア派遣サービス」で派遣エンジニアの活用も視野に入れる

SESではなく、派遣エンジニアを活用した「ITインフラエンジニア派遣サービス」の利用も検討しましょう。

アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスなら優秀なエンジニアを派遣可能

アイエスエフネットは、「ITインフラエンジニア派遣サービス」で優秀なエンジニアをニーズに合わせて企業に派遣しています。SESと異なり、派遣はクライアントである自社企業に指揮命令権があるため、柔軟に業務を依頼できる点がメリットです。

アイエスエフネットは2,000人を超えるエンジニアを正社員雇用しているため、さまざまなニーズに対応できます。自社に必要な人材をスムーズに確保できるため、エンジニア不足の解消につながります。

まとめ

「SESはやめとけ」といわれる背景には、さまざまな問題が隠れています。企業はその詳細を把握した上で、解決につながる環境整備や対応が重要です。この機会にSESの詳細と、SESエンジニアを活躍させる方法を把握してください。

また、エンジニアの確保はSES以外にも、エンジニアの派遣サービスを使うのも1つの選択肢です。アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスなら、高いスキルを持った正社員派遣エンジニアを要望に応じて派遣できます。ITインフラエンジニア派遣サービスの詳細をご確認いただき、ぜひ利用をご検討ください。

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