Windows Updateが終わらない際はトラブルシューティングの実施|手順もあわせて解説
パソコンのセキュリティを守るためにはWindows Updateの実施が欠かせませんが、状況によっては終わらないこともあります。当記事では、Windows Updateが終わらない理由や対処法について解説します。Windows Updateが終わらずに悩んでいる人は参考にしてください。
Contents
Windows Updateとは
Windows Updateは、Windows用の更新プログラムをダウンロードし、適用するものです。Microsoftはセキュリティ上の問題点を発見すると、修正するための更新プログラムを提供してくれます。そのため、Windowsを最新状態に保つことは、セキュリティ対策にもなります。
Windows Updateが行われるタイミング
Windowsの月例アップデートは毎月第2火曜日に行われます。日本時間では、基本的に毎月第2水曜日または第3水曜日が公開日です。
2024年のWindows Update セキュリティ更新プログラム公開予定日(日本標準時間) | ||
1月10日 | 2月14日 | 3月13日 |
4月10日 | 5月15日 | 6月12日 |
7月10日 | 8月14日 | 9月11日 |
10月9日 | 11月13日 | 12月11日 |
Windows Updateが終わらない理由
ここでは、Windows Updateが終わらない理由について解説します。
更新プログラムが多い
Windows Updateが終わらない理由として、更新プログラムが多いことが考えられるでしょう。Windows Updateには規模の大小があります。通常は約5分~30分で完了しますが、大規模なアップデートの場合は時間がかかります。また、定期的にアップデートしていない場合も、時間がかかる点を押さえておきましょう。
システムファイルが破損している
システムファイルが壊れているケースでも、Windows Updateが終わらないことがあります。「データベースの破損を修復してください」という警告表示が出てきた場合は、システムファイルが破損している可能性があります。システムファイルが破損している場合は、ファイルのリカバリー作業が必要です。
空き容量が不足している
WindowsのUpdateの更新プログラムは、多くの容量を使用する場合があります。ディスクドライブの空きがないと、必要なファイルをダウンロードできず更新できません。
更新できない場合には、ディスクドライブのクリーンアップや不要ファイルの削除などが必要です。
インターネット環境が不安定
インターネット接続が不安定な状態では、通信速度が遅くなったり接続が頻繁に途切れたりします。この状態でWindows Updateを行うと、更新が進みにくくなります。インターネット環境が不安定な場合は、ルーターなど周辺機器のリセットや再接続を試すとよいでしょう。
Windows Updateが終わらないときの対処法
ここでは、Windows Updateが終わらないときの対処法について解説します。
進捗状況を確認しつつ待つ
Windows Updateが終わらないときには、進捗状況をチェックしつつ、ただ待つことをおすすめします。待ちきれずにパソコンを操作してしまうと、返って進捗が悪くなります。また、更新プログラムの問題でアップデートが終わらないケースもあることを押さえておきましょう。その場合は、修正プログラムの配信を待ってアップデートを試してください。
デバイスドライバーを更新する
Windows Updateが進まないときは、手動でデバイスドライバーを更新しましょう。デバイスドライバーを更新する手順は、以下のとおりです。
- 「スタート」メニュー、「設定」の順に選択
- 「更新とセキュリティ」、「Windows Update」の順に選択
- 「今すぐインストール」あるいは「今すぐ再起動」のボタンを選択
コンポーネントをリセットする
コンポーネントをリセットすると、Windows Updateが進む場合があります。手順は、以下のとおりです。
- 「Windows PowerShell(管理者)」または「コマンドプロンプト」を起動
- ユーザーアカウントに関するメッセージが表示された後「はい」を選択
- 以下のコマンドを入力したらEnterキーを押す
net stop wuauserv
net stop cryptSvc
net stop bits
net stop msiserver
ren C:\Windows\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old
ren C:\Windows\System32\catroot2 catroot2.old
net start wuauserv
net start cryptSvc
net start bits
net start msiserver
コンポーネントのリセット時はスクリプト言語を触るため、初心者には少し難しいかもしれません。
セーフモードでWindows Updateをする
Windows Updateが終わらないときには、セーフモードを試してみましょう。セーフモードとは、不具合原因や設定などを修正する機能のことです。操作に必要な最低限の機能やデバイスドライバーのみを使用することになり、それ以外の機能は無効になります。
セーフモードの起動手順は、以下のとおりです。
- 「電源マーク」で「Shift」キーを押しながら「再起動」を選択
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」から「スタートアップ設定」を選択
- 「再起動」を選択
- 「セーフモードとネットワークを有効にする」を「F5」キーで選択
空き容量を増やす
Cドライブの容量に空きがないと、Windows Updateができません。そのため、Windows Updateが終わらないときには、空き容量を増やすことも解決策となり得ます。
空き容量を増やす方法の1つは、ディスクのクリーンアップです。また、不要なアプリケーションやデータを削除することも有効です。
セキュリティソフトを停止する
セキュリティソフトを導入している場合は、ネットワークのアクセスに制限がかかります。Windows Updateが進まない原因にもなるため、進まない場合はセキュリティソフトを停止しましょう。ファイアウォールを一時的にオフにすることで、セキュリティソフトが停止します。
周辺機器を取り外す
Windows Updateが終わらない場合は、周辺機器のドライバーの更新に問題が発生している可能性があります。問題の芽を摘むためにも、Windows Updateの際には周辺機器を取り外すとよいでしょう。周辺機器の例としては、無線アダプタやBluetoothアダプタ、USBコントローラーなどが挙げられます。
Windows Updateが終わらないときはトラブルシューティングが有効
Windows Updateが進まないときは、トラブルシューティングの実行がおすすめです。実行により、更新プログラムのダウンロードとインストールに関するトラブルを解決できる場合があります。トラブルシューティングはMicrosoft公式のツールであり、ウィザード形式になっているため画面の案内に従って手順を進めていくだけで実行できます。
トラブルシューティングの実行手順
トラブルシューティングの実行手順は、以下のとおりです。
- スタートボタンを左クリックし「設定」を選択
- 「システム」を選択し、「トラブルシューティング」を選択
- 「その他のトラブルシューティングツール」を選択
- 「Windows Update」の「実行する」を選択
- トラブルシューティングの実行と結果表示
実行が終了したら、デバイスを再起動しましょう。
トラブルシューティングが機能しないときには
トラブルシューティングが機能しないときの対処法は、以下のとおりです。
- SFCとDISMスキャンを実行する:SFC(システムファイルチェッカー)とDISM(展開イメージのサービスと管理)を用いてシステムファイルを修復
- DNSキャッシュをクリアする:古いDNSキャッシュや破損しているDNSキャッシュを削除
- ローカルグループポリシーの設定を変更する:設定が正しく構成されているかを確認し、状況に応じて修正
など
Windows Updateが終わらないときにしてはいけないこと
ここでは、Windows Updateが終わらないときにしてはいけないことを解説します。
強制終了する
Windows Updateが終わらないときに強制終了をするのは避けましょう。強制終了は、やむを得ない場合のみに取る方法です。
終わらない場合であっても、原則は進捗状況を確認して待つことです。待ち時間が出ないよう、Windows Updateはパソコンを使わない時間帯にするとよいでしょう。
Windows Updateを行わない
Windows Updateが終わらないからといって、Windows Updateを行わないことは推奨されません。
Windows Updateをしないと、セキュリティ対策が不十分になります。また、OSが不安定になったり、公式のサポートを受けられなくなったりすることも考えられます。
まとめ
Windows Updateが終わらない際には、トラブルシューティングの実施も含めて一通り対処法を試してみましょう。もし解決しない場合には、専門家への相談も視野に入れることをおすすめします。
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