エンジニア派遣で働く人が多い理由|派遣市場の動向や受け入れる企業への影響を解説
近年は派遣エンジニアとして働く人が増え、さまざまな人材を受け入れられる環境が整いつつあります。なぜ派遣エンジニアが多いのか、今後も増加する可能性があるのか確認しておくことは、採用活動に影響を与える可能性があります。本記事では派遣エンジニアが多い理由・背景や、受け入れる企業にとってのメリット・デメリットを解説します。
Contents
派遣エンジニアとして働く人は多い
派遣エンジニアとして働く人は、近年増加傾向にあります。以下では、派遣労働で働く人が増えている状況について解説します。
派遣労働者の数は約169万人と多い
「労働者派遣事業の令和3年6月1日現在の状況(速報)」によると、約169万人の派遣労働者が働いています。前年比から8.0%増加しているため、その数がさらに増えていることが分かります。多様な働き方が認められるようになった近年において、派遣という労働スタイルを選ぶケースも珍しくなくなっています。
※参考:労働者派遣事業の令和3年6月1日現在の状況(速報)|厚生労働省
派遣で働くIT人材も約16万人と多い
エンジニアが含まれる「情報処理・通信技術者」に注目すると、無期雇用派遣労働者数が135,793人、有期雇用派遣労働者数が24,538人となっています。合計で160,331人になり、派遣には多くのIT人材がいると想定されます。IT人材に対する割合としては169万人対して9.5%で、もっとも多い21.6%の一般事務従事者に次ぐ数値になっています。
※参考:労働者派遣事業の令和3年6月1日現在の状況(速報)|厚生労働省
派遣エンジニアが増えている背景
派遣エンジニアが増えている背景には、さまざまな要因が考えられます。以下では、派遣エンジニアが増えている理由を解説します。
AI(人工知能)やIoTの発展によってエンジニアの需要が高まっている
AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など新しい技術の普及によって、エンジニアの需要が幅広い業界で高まっています。各企業が最新の技術を有効活用するために、直接エンジニアを受け入れて業務を任せる事例が増えていることが、派遣エンジニアとして働く人が増えている理由の一つと考えられます。今後さらに新しい技術が出てくれば、エンジニアの需要はより高まると予想されるでしょう。
IT人材不足が深刻化する予測が立てられている
「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で79万人のIT人材が不足すると予想されています。そこで早いうちから派遣でエンジニアを確保し、必要な環境を構築することに力を入れている企業も増えています。将来に向けてエンジニアが働きやすい職場をつくったり、自社エンジニアの育成に活かしたりと、さまざまな活用方法が検討されます。
派遣エンジニアが多いことによる企業側のメリット
派遣エンジニアの数が多いことには、企業側にさまざまなメリットがあります。以下では、派遣エンジニアが多いからこそ得られるメリットについて解説します。
求める人材を受け入れやすい
派遣エンジニアが多いため、求める人材を受け入れやすい点がメリットの一つです。特定の技術や資格を持つエンジニアが必要なケースでも、スムーズに人材を確保できる可能性があります。採用対象となるエンジニアが増えるほど、自社にマッチする性質を持つ人材も選びやすくなります。自社と相性の良いエンジニアに出会いやすい点は、派遣エンジニアの増加による大きなメリットです。
派遣エンジニアのスキルアップに期待できる
派遣エンジニアとして働く人が増えることで、派遣エンジニアは差別化のために、スキルや技術の習得に力を入れる可能性があります。結果的にこれまでよりも高いスキルを持つエンジニアが増え、業務に活かせることに期待できます。高度なスキルを持つエンジニアを確保したい場合には、派遣エンジニアの今後の成長にも注目です。
人件費のコストを削減できる
派遣エンジニアを中心に活用することで、人件費のコストを削減できる点もメリットです。派遣エンジニアは必要なときにだけ契約ができるため、最小限のコストに抑えることも難しくありません。正社員を採用するケースと比較すると、時間的コストも少なくて済みます。素早くかつ安価で人材をそろえられる点は、企業にとっての多くのメリットにつながります。
派遣エンジニアが多いことによる企業側のデメリット
派遣エンジニア多いという現状は、デメリットになる可能性もあります。以下では、企業側からみたデメリットについて解説します。
必ずしも求めるエンジニアに出会えるとは限らない
派遣会社に、必要とするスキルや経験を持つエンジニアがいないケースもあります。必ずしも求める人材に出会えるとは限らない点は、派遣エンジニアの人数が増えても変わらないデメリットの一つです。求めるエンジニア像を明確にしつつ、ある程度の妥協点をつくることが、派遣エンジニアをスムーズに確保するポイントです。
優秀な人材を見極めるのが難しい
派遣エンジニアの数が多いと、優秀な人材を見極めるのが難しくなります。多数の候補者のなかから、自社が求める人材をピンポイントでみつけだす必要があるため、時間と手間もかかります。何を持って「優秀」と定義するのか、具体的な基準がないと採用を決断できないケースも考えられます。採用後に自社で活躍できるエンジニアの基準を設けて、見極める方法を考えておくことが重要です。
派遣エンジニアの能力を引き出せるかは受け入れ側次第
派遣エンジニアの能力を引き出せるかは、受け入れ側の対応次第といえます。エンジニアに向かない仕事を任せるなど、対応方法を誤ると、せっかくの人材を活用できない可能性が高まります。派遣エンジニア向けの教育制度や職場環境を構築し、有効活用できる状態をつくることがポイントです。派遣エンジニアの能力を引き出すための環境をつくるには、エンジニア視点でものごとを考える必要があります。ここでも自社エンジニアの意見を参考に、どのような環境に魅力を感じるのか確認しておくのがおすすめです。
派遣エンジニア数は今後も増える?
派遣エンジニア数は増加していますが、今後も増え続ける可能性もあります。以下では、派遣エンジニアの今後について解説します。
IT人材不足が続く限り派遣エンジニアも増える可能性がある
先に解説した通り、IT人材不足は深刻化しています。その解決方法の一つとしてエンジニア派遣が活用されているため、派遣会社はこれからも積極的に人材を確保すると予想されます。結果的に派遣エンジニアの人数は、さらに多くなることも考えられるでしょう。
派遣として働くことにメリットを感じるエンジニアも多い
スキルのあるエンジニアは、派遣としての働き方にメリットを見出せるケースが多いです。さまざまな職場で働くことでスキルアップにつながったり、キャリアプランを構築したりと、多くのメリットが得られます。そのため正社員ではなく、あえて派遣という働き方を選ぶ人材が増える可能性も考えられます。
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まとめ
派遣で働くエンジニアは多く、今後も増加していくことが予想されます。エンジニアが増えることにはメリットがある一方で、企業側からするとデメリットも懸念されます。この機会に派遣エンジニアが増加している背景と影響を把握し、採用活動に活かしてみてください。エンジニア派遣サービスの活用を検討しているのなら、「アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービス」がおすすめです。
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