エンジニア派遣とSESの違いとは|それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説

加速するエンジニア不足に備えて、積極的な採用活動を進める企業が増えています。しかし、正社員雇用だけでは十分な人数を確保できないことも珍しくありません。そういった環境の中でも人材を確保する方法としておすすめなのが派遣やSESなどのサービスです。とはいえ、各サービスの特徴を理解しておらず「どういった違いがあるのか分からない」「利用することで得られるメリットは?」と疑問を抱え、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、エンジニア派遣とSESの違いや各サービスのメリット・デメリットなどについて解説します。それぞれの違いを理解し、どちらのサービスを利用すべきなのか判断したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

エンジニアを採用する方法について

エンジニアを採用する手法として一般的な方法に「正社員雇用」があります。しかし、正社員雇用の場合は、在籍している方に対して一定の給与を支払う義務がありますし、各種福利厚生なども整備しなければなりません。そういったコスト面に問題を抱えているのであれば、他の方法でエンジニアを確保するのがおすすめです。

エンジニアは正社員を雇用する以外の方法でも採用できる

エンジニアを確保する方法として最もイメージしやすいのが「正社員雇用」ですが、それ以外の方法で採用する方法もあります。前述したように、エンジニアを正社員として採用する場合、多くのコストと時間がかかってしまいます。

また、長い時間をかけて採用したにもかかわらず、ミスマッチであっさりと早期退職されるリスクも無視できないでしょう。そこでリスクを削減する方法としておすすめなのが、正社員雇用に固執しないことです。1つの方法にとらわれず、柔軟な人材確保を行うことが昨今のエンジニア採用には求められています。

エンジニアは「派遣」や「SES」で確保できる

エンジニアを正社員雇用以外で採用する方法として、「派遣」での採用や「SES」の利用などがあげられます。これらの手法を用いることで、正社員としてエンジニアを雇用しないため、必要なタイミングでのみエンジニアを確保し、能力を発揮してもらうことが可能です。たとえば、繁忙期にエンジニアを上記の方法で期間限定で採用し、それ以外の時期には社内に在籍している正社員メンバーで対応することもできます。

派遣やSESでエンジニア人材を確保することで、エンジニア不足を解消でき、業務をスムーズに行えるきっかけにもなります。ただし、そのためには派遣とSESについて理解することが必要不可欠といえるでしょう。

エンジニア派遣の特徴

まずは、エンジニア派遣の特徴について紹介します。

派遣会社から派遣されるエンジニアを採用する方法

エンジニア派遣は、派遣会社に登録しているエンジニアを自社に派遣してもらう方法のことです。エンジニア派遣には2種類の方法があり、派遣会社に正社員として雇用されている人材を派遣する「常用型派遣」と、派遣会社に登録している人材を紹介してもらう「登録型派遣」があります。

常用型派遣は、派遣会社と期限を設けずに契約を結ぶ「常時雇用」が締結されており、登録型派遣の場合は、派遣先会社と派遣会社間の派遣契約で決められた期間の「有期雇用」を結ぶという違いがあります。いずれもエンジニアを派遣してくれるサービスですが、それぞれの方式によって若干の違いがあるため、異なる方式だということは把握しておきましょう。

SESの特徴

次に、SESの特徴について紹介します。

SES企業からエンジニアの能力を提供してもらう契約を結ぶ方法

SESは「System Engineering Service」の略称で、システムエンジニアリング契約を意味します。準委任契約や業務委託とも呼ばれるエンジニア確保の方法であり、エンジニアを確保しているSES企業と契約して、人材を確保します。したがって、エンジニア派遣の常用型派遣と大きく変わらないスタイルです。

派遣とSESの違い

上記で示したように、エンジニア派遣とSESは同じような契約方式のため、とくに違いがないように感じる方も多いでしょう。実際、雇用契約はあまり違いませんし、エンジニアの能力や労働時間に対して報酬を支払う点でもまったく同じです。

しかし、SESは派遣と違い、クライアントとなる自社企業に指揮命令権がないという点で両者に違いがあります。仮にSES契約のエンジニアに直接指示・命令をすると、偽装請負と判断される可能性があるため、SESの場合はサービスを提供している企業に対して指示を出し、その企業から指揮命令を行ってもらう必要があるのです。

エンジニア派遣・SESを利用するメリット

エンジニア派遣やSESを利用することでどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、主なメリットを3つ紹介します。

エンジニアをローコストで確保できる

1つ目のメリットは、ローコストでエンジニアを確保できることです。エンジニア不足が進むなか、多くの企業と採用が競合するケースが増えています。場合によっては魅力的なエンジニアを見つけても、他企業に先に採用されてしまう可能性もあるでしょう。しかし、派遣やSESを活用すれば、自社が求める能力を持つ人材を低コストで確保できます。

教育にかけるコストと労力を削減できる

2つ目のメリットは、教育にかけるコストと労力を大幅に削減できることです。未経験エンジニアを採用する場合、教育に時間とコストがかかってしまいます。とくに、エンジニアは専門職であり、基本的な仕事方法など教えることは多く、人事はエンジニアのキャリアプランを考えて将来設計を手伝う必要があります。

しかし、派遣やSESならすでに高いスキル・経験を持つエンジニアが在籍しているでしょう。教育にかけるコストをトータルで削減できることも派遣・SESを利用する大きなメリットといえます。

必要な時期だけピンポイントでエンジニアを採用できる

3つ目のメリットは、必要な時期だけピンポイントで採用できることです。派遣もSESも、必要な時期・期間だけ人材の採用が可能であり、「繁忙期だけエンジニアを多めに確保したい」「特定のスキルを持つエンジニアをプロジェクトの終了まで採用したい」といったニーズにも対応できます。

正社員雇用の場合は人材を確保し続けなければならないため、ピンポイントでエンジニアを柔軟に確保できる点は、派遣とSESを利用するメリットの1つだといえるでしょう。

エンジニア派遣・SESを利用するデメリット

次に、エンジニア派遣・SESを利用するデメリットについて3つ紹介します。

派遣エンジニアは途中で契約が終了する可能性がある

1つ目のデメリットは、派遣エンジニアを採用する場合、契約期間が定められている場合があることです。優秀なエンジニアを途中で手放さなければならない可能性が出てくるため、契約更新ができない可能性を考慮して採用計画を立てる必要があります。

また、常用型派遣では期間制限がなく更新を考慮しなくても良いため、途中で契約が終了する可能性があることに不安を感じる場合にはそちらを活用するのもおすすめです。

SESの利用時には指揮命令権に注意が必要

2つ目のデメリットは、SES利用時には、指揮命令権がないことです。前述した通り、SESの利用時には自社に指揮命令権がありません。そのため、SESのサービス提供元に対して指示を出し、そこから指揮命令をエンジニアに伝える手間が発生します。

しかし、中にはその手間が煩わしいと考え、ルールを知らずに直接命令をしてしまう社員が出る可能性は考えられます。したがって、事前にSESの概要や特徴を社内で周知させる研修を実施するなどの対策が必要です。

派遣とSESのどちらを選ぶべきか

派遣とSES、どちらを選ぶべきかと迷う方も多いのではないでしょうか。派遣もSESも、エンジニアの人手不足を補うために役立つサービスであり、どちらにも良い点があります。

具体的には、派遣の場合には指揮命令権が自社にあり業務の変化に対して柔軟に対応がしやすいメリットがあります。また、優秀なエンジニアを多数派遣してきた実績を持つ派遣会社なら、派遣エンジニアのフォローが整っている可能性が高く、安心して人材を確保できるメリットがあります。サービスによってもメリット・デメリットは異なるため各サービスを比較検討し、自社にとって必要なサービスを選定すると良いでしょう。

エンジニア派遣を選ぶのなら「アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービス」がおすすめ

エンジニア派遣を利用すべきと考えるなら、アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスを活用するのがおすすめです。ここでは、アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスのメリットについて紹介します。

豊富なエンジニアが正社員として在籍している

アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスには、全国で2,000名を超える技術者が正社員雇用されています。そのため、サーバーやネットワーク関連の資格取得者のほか、多数の言語に対応できるグローバルな人材など豊富なエンジニアを確保可能です。また、ITインフラエンジニアを3,000名以上育成してきた実績があるため安心してご依頼いただけるのではないでしょうか。

充実したフォロー制度で派遣エンジニアの能力を引き出している

アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスでは、派遣エンジニアに対して社内の技術者や担当営業者が支援をする制度が整っています。エンジニアに定期的なヒアリングなどを実施し、派遣エンジニアの技術面とメンタル面のサポートを実施しているため、質の高いエンジニアを派遣可能です。

まとめ

本記事では、エンジニア派遣とSESの違いや各サービスのメリット・デメリットなどについて解説しました。エンジニア派遣とSESは正社員雇用以外の方法で人材を確保する場合にはおすすめです。本記事で紹介してきた内容も参考に、エンジニア派遣もしくはSESの利用を検討してみてください。

また、エンジニア派遣を活用するならアイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスがおすすめです。派遣するエンジニアは正社員で雇用しており、常駐エンジニアをバックアップでサポートしています。また、エンジニアへの教育投資も惜しまないため、質の高いエンジニアを提供可能です。エンジニアの人材不足にお困りの方は、ぜひ利用を検討してみてください。

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