エンジニアの派遣を利用する単価相場は?単価が高めの理由も紹介!

エンジニアの人材不足に陥った際に役立つのが、人材派遣サービスです。採用活動のコストを抑え迅速にエンジニアを招集できるため、多くの企業が活用しています。とはいえ「エンジニア派遣を利用する単価ってどのくらい?」と疑問を持つ担当者もいるでしょう。

本記事ではエンジニア派遣の単価相場・単価が高い理由・利用する方法などについて詳しく解説します。エンジニア派遣の利用を検討している担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

エンジニア派遣とは?

エンジニア派遣とは、プロジェクトごとにエンジニアを派遣する形態のことです。
自社に人材が不足している場合や、より即戦力として活躍できる人材を探したい場合に役立ちます。
エンジニア派遣サービスを活用することで、教育コストや面接費用などをかける必要がなくスピーディに人材を招集できる点が魅力です。
エンジニア派遣は、成果物の納品が必要な請負契約ではなく派遣契約になります。システム開発を派遣社員が派遣先企業で行うため、成果物の納品は必要ありません。

エンジニア派遣の単価相場

エンジニア派遣においては「何人を何か月」雇用するかといった「人月単位」を利用するのが一般的です。
1人のエンジニアを1か月採用した場合、単価相場は以下のようになります。

エンジニアのスキルレベル人月単価
下請け・フリーランスのプログラマー40〜80万円
大手企業のプログラマー60〜100万円
SE歴1〜3年の初心者60〜80万円
SE歴3〜10年の中級者80〜100万円
SE歴10年以上の上級者100〜150万円
全体平均80〜100万円

月収単価相場

派遣エンジニアを採用する上でどのくらいのコストがかかるのかを理解する上で役立つのが、「月収」の考え方です。
厚生労働省の調査によれば、1日(8時間)の平均賃金を調査したデータをもとに月20日労働として計算すると平均388,780円となります。
また派遣期間が最大3年までの有期雇用では395,200円、派遣期間に定めのない無期雇用では364,760円です。


参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11654000/000762009.pdf

時給単価相場

時給で把握しておくと、短期で派遣エンジニアを活用する際に役立ちます。
厚生労働省における令和元年度の調査によれば、情報処理・通信技術者の平均時給は2,430円です。
また有期雇用の場合は平均時給が2,470円、無期雇用では2,280円と少し異なります。

参照:https://www.mhlw.go.jp/content/11654000/000762009.pdf

またSE・プログラマー・ネットワークエンジニアの平均時給は2,525円ですが、運用管理・保守の場合は2,137円、IT・技術系全体の平均時給は2,177円です。

参照:https://jbrc.recruit.co.jp/data/pdf/202103_haken_ver2.pdf

エンジニア派遣でマッチングできるエンジニアの種類

エンジニア派遣でマッチングできるエンジニアの種類について、6種類を紹介します。

HTMLコーダー

デザイナーが作成したデザインを原案として、HTMLやCSS、JavaScriptなどのマークアップ言語を使用して実装していく業務を行うのがHTMLコーダーです。設計通りのデザインとなるようにコーディングすることが求められます。
フロントエンドエンジニアと業務内容は同じですが、HTMLコーダーの方がシンプルなシステムの実装で使われることが多くあります。
他の業種と比較して専門的な技術力が必要ないため、単価は抑えられます。

アプリエンジニア

アプリエンジニアはiOS、Androidなどを活用して、アプリの開発を行うエンジニアです。
Objective-C、Swift、Javaなどの言語を活用し、システム設計・プログラムの開発・動作テストなど一連の作業を行います。
ユーザーにとって使い勝手のいいデザインであるUI/UXなどデザインに関する部分の深い知識を保有している人材を活用すべきです。
また、プロジェクト統括をする場合は、マネジメント能力も必要になります。

プログラマー

プログラマーはシステムエンジニアが設計した仕様書をもとに、プログラミング言語を活用して実装していく職種です。
一般的に上流工程をシステムエンジニアが担い、下流工程をプログラマーが担当します。
ただし、ベテランプログラマーの場合は仕様書を書くこともあるため、システムエンジニアとの境界は曖昧です。
使用するプログラミング言語はObjective-C、Swift、Javaなど幅広く、担当する仕事によって変わります。

フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアはHTMLとCSSやJavaScript、PHPなどを活用してWebサイトの制作やシステムの実装を行います。
Webアプリケーションなどで、ユーザーが触れる部分の設計・構築がメインです。
プログラマーはデザイナー・ディレクターからヒアリングし、その内容をサイトに反映します。
そのため、サイトに反映するためのプログラム言語だけでなく、デザインの知識もある程度身についている人材を選択しましょう。

データベースエンジニア

データベースエンジニアは、データベースの設計や開発、運用を行います。
設計からSQLの作成やDBのテスト実施など、幅広い業務を担当することが多いです。
データベースエンジニアの中でも、担当する業務によってデータベース開発・設計者やデータベース管理者、データベース運用者の3種類に分類されます。
1人で全ての作業に対応する場合もあれば、プロジェクトによってはチームで作業を進めることもある点が特徴です。

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアは、設計書の作成から開発、運用、テストまでを幅広く対応する職種です。
上流工程を対応することも多いですが、プロジェクトによって様々な案件に対応します。
クライアントのヒアリングからシステムを設計することが、メインの仕事内容です。その際、予算・人員・スケジュール管理などのマネジメント業務も行います。
システムエンジニアは技術だけでなく、コミュニケーション能力・マネジメント能力が必要です。

社員採用せずにエンジニアを利用する方法

短期間のプロジェクトや突発的な対応のためにエンジニアを利用する場合は、社員として採用せずにエンジニア派遣や業務委託契約を利用する方法があります。コスト・手間などをチェックし、自社に合った方法を選びましょう。

業務委託雇用のエンジニアを利用する

業務委託雇用は、必要な期間だけ採用できるため、社員採用するよりもコストがかからない場合もあります。人材を採用する際の基準を明確にする必要があったり、採用までに時間がかかったりする点には注意が必要です。

派遣会社のエンジニアを利用する

派遣会社は、人材を紹介してくれるサービスです。派遣会社が保有する人材を派遣してくれるため、人材を探し出し選考を行う手間を省けます。
ただし、手数料が発生する点はコスト面でのデメリットとなります。とはいえ、スピーディーに人材を活用できる点は大きなメリットです。

エンジニア派遣の単価が高い理由

エンジニア派遣の単価は他業種よりも高い傾向です。単価が高い理由について、詳しく解説します。

条件の良い派遣会社は派遣料が高い

エンジニアの派遣では人材の持つスキルによって、派遣料が高くなるケースがあります。高度なレベルの案件を依頼する場合、スキルの高い人材の派遣を依頼する必要がありますが、高度なスキルセットを持つエンジニアは派遣料が高くなるため、結果として社員に支払う賃金よりも派遣料が上回ることもあります。またスキルセットの高いエンジニアを保有しているなどの条件の良い派遣会社はその分派遣料が高い傾向にあります。

同一労働同賃金

大企業には2020年4月1日から、中小企業には2021年4月1日から施工された同一労働同賃金によって、派遣労働者と正社員の給料の差別が禁止されました。結果として、正社員と同額を派遣元会社が支払う必要があり、それに応じて派遣先に提示する派遣料も値上がりした背景があります。

まとめ

本記事では、エンジニア派遣の単価相場・利用方法などについて解説しました。一般的にエンジニア派遣は「何人を何ヶ月」雇用するのか、という人月単位で考えられます。単価相場はSE歴によって異なるため、必要なスキルに合わせて人材を選びましょう。

また、同一労働同賃金の適用や、残業が多いことからエンジニア派遣の単価は他業種よりも高い傾向にありますが、高度なスキルを持ったエンジニアを利用できることなどエンジニア派遣にはメリットも多いです。エンジニア派遣を利用したいと考えている方は、アイエスエフネットのITインフラエンジニア派遣サービスをチェックしてみてはいかがでしょうか。

アイエスエフネットの派遣するエンジニアは正社員で雇用しており、教育体制・サポート体制が充実しています。要望に合ったエンジニアを効率よく採用したい方にはおすすめです。
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