エンジニアの採用時に必要な質問とは?具体例やチェックすべき回答のポイントを解説
「エンジニアを採用したいが、面接でどんな質問をすればいいのか分からない」といった悩みを持つ企業・人事担当者は、決して珍しくありません。面接時の質問次第で応募者の人となりや、能力を判断できる情報を取得できるため、事前に内容を詰めておくのがポイントです。
本記事ではエンジニア採用の際にどのような質問をするべきなのか、回答内容はどうチェックすべきなのか解説します。
Contents
エンジニアの採用時における質問の重要性
エンジニアを採用する際には、面接時の質問が重要となります。以下では、エンジニア採用において質問が重要になる理由を解説します。
エンジニアの能力を書類選考や顔合わせだけで見抜くのは難しい
エンジニアは技術職であるため、書類や見た目の情報だけで能力を把握することは難しいです。そのため面接時に適切な質問を実施し、その回答内容からエンジニアとしての能力を測る必要があります。
仮に書類選考の段階で良い印象がなくても、質問への回答次第で採用を決めるケースは十分考えられます。採用を決定する要因になり得るほど、質問内容とその使い方は重要視されます。
ハロー効果によるバイアスをなくすためにも質問が必要
ハロー効果とは、その人が持つ一部の特徴だけで全体の印象を決めてしまうことを意味します。例えば「だらしない格好をしているから仕事ができない」と、最初の印象で強いバイアスがかかってしまうのがハロー効果の特徴です。
エンジニア採用において、最も重要なのは仕事に関する能力であるため、見た目などの印象から生じるバイアスはなるべく排除すべき要素となります。そのため面接では質問を積極的に実施し、その人の本質を把握するように努めるのがポイントです。
エンジニアへの質問を考えるために準備しておくべきこと
エンジニアの採用時には、まず面接での質問を考える必要があります。以下では、質問内容を考える際に準備すべきポイントを解説します。
採用したいエンジニア像を明確にする
質問を考える際には、最初に採用したいエンジニアを明確にします。自社に必要なエンジニア像を決めることで、どのようなスキル・特徴・目標を持つ人材を優先すべきか判断しやすくなるでしょう。
採用したいエンジニア像が決まったら、人事担当者や面接官全員で共有して実際に質問に活かせるように備えます。
採用の最低基準を決めておく
エンジニアの採用時には、最低基準を決めておくのもポイントです。「最低でも〇〇のスキルがある」「〇〇の経験が〇年以上ある」といった条件を決めて、それを満たしているかを質問で確認します。
しかし、質問への回答内容や熱意次第では、ポテンシャル採用で条件を満たしていない人材を採用するケースも柔軟に考慮します。
質問項目を作成する
上記の要素を決めた後、実際に質問する項目を面接時の資料として作成します。質問内容と回答を記載する欄、メモを書ける余白を用意し、面接時に感じたことをスムーズに記載できる形に整えるのが基本です。
面接担当者の意見を参考に、適宜質問項目や資料の形式は変更することも検討されます。
質問への回答でチェックすべきポイント
エンジニアの採用時に質問をした際には、その回答内容を細かくチェックするのがポイントです。
論理的な回答ができているか
エンジニアの仕事には、論理的な思考が欠かせません。質問への回答が矛盾していたり、感情的なものばかりだと、エンジニアとしての能力が疑わしくなるでしょう。
質問内容に対して、「〇〇だから、〇〇ができた」と筋道を立てて回答できているか、面接時にはしっかりとチェックする必要があります。
自分の言葉で説明できているか
面接対策用のテンプレートな回答ばかりだと、その人の本質を測れません。決めてきた回答を口にしているだけだと、仕事の際に臨機応変な対応が取れないエンジニアである可能性も考慮されます。
自分の言葉を使って具体的な回答ができているかを確認し、柔軟な対応ができる人材か判断するのもポイントです。
過去の実績を前向きに捉えているか
過去の実績や退職した会社について話すとき、その経験を前向きに捉えているかもチェックポイントです。「〇〇が嫌だから退職した」「〇〇の仕事が苦手だからプロジェクトでは苦労した」といった愚痴ばかり話すようだと、採用後に些細なことで退職する可能性が懸念されます。
「〇〇の達成が困難だったが、〇〇の工夫で乗り切ったため良い経験になった」と、最終的に過去を自分にとってプラスに変換できる人材か質問で確認します。
エンジニア採用時の質問例
エンジニア採用時の質問には、いくつか例となるパターンがあります。以下を参考に、どのような質問が考えられるのか確認してみてください。
過去に携わったプロジェクト内容
エンジニアの採用時には、過去に携わったプロジェクトについて質問するのが基本です。プロジェクトの規模や具体的にどのような役割を担ったのかなどを聞くことで、エンジニアとしての実績がみえてきます。
仮に採用した場合に、エンジニアとしてどのような仕事を任せられるのか想定しやすくなります。
経験したことのあるポジション
過去の業務でどのようなポジションを経験したのかも、エンジニアの採用時には質問しておきたい項目です。例えば、マネージャー、プロジェクトリーダーなど、重要なポジションを経験した実績がある人材は自社でもその経歴を活かして働いてくれる可能性が高いです。
具体的に何人のチームをマネジメントしたのか、そこで何を学んだのかなども質問することで、よりエンジニアとしての能力を詳細に把握できます。
スキルアップを自発的にしているか
エンジニアとしてスキルアップをしているか、技術力の向上に興味があるのか質問することも大切です。実際に勉強している言語などを答えられる人材は、今後の成長にも期待できると考えられます。
同時に今現在使用できるプログラミング言語、フレームワーク、ツールなどを尋ねることで、即戦力として期待できるかチェック可能です。
エンジニアの仕事でやりがいを感じる部分
採用面接の際には、エンジニアの仕事でどのような部分にやりがいを感じるのか質問することもあります。仮に採用した場合、どのような仕事を担当させるか検討する材料になります。
やりがいのある仕事に就いてもらうことで、就職後のモチベーションを向上させて離職率を低下させるメリットもあります。
将来設計をしているか確認する
将来どのような仕事をしたいか、どのようなエンジニアになりたいかといった未来に関する質問も重要です。具体的に答えられる人ほど、目標に向けて普段から努力していると考えられます。
将来設計が曖昧でも、「〇〇のようになりたい」と断言できる人材は、一緒にキャリアプランを構築することで優秀なエンジニアに成長してくれる可能性があります。
エンジニア採用の質問における注意点
エンジニア採用時の質問を有効に活用するには、いくつか注意すべきポイントがあります。
質問項目は定期的に見直す
エンジニアの採用に役立つ質問は多いため、定期的に内容を見直すのがおすすめです。不要な質問をカットすることで、スムーズに聞きたいことだけを面接中に確認できるようになります。
面接するエンジニアのタイプや職種に合わせて、個別に質問内容を用意することも検討されます。
面接時間を考慮して質問を決める
面接には時間の制約があるため、質問できる数にも限りがあります。そのため質問が多すぎると、聞くべき内容をきちんと把握できない可能性も想定されます。
面接に使える時間を考慮して、質問の優先度を設定することもポイントです。
質問攻めにしない
質問の回答を得ることばかりに集中して、相手を質問攻めにすると印象が悪くなる恐れがあります。せっかくのエンジニアを逃す可能性が高まるため、面接時における質問の数はほどほどに抑える必要があるでしょう。
ときには談笑を挟んでアイスブレイクしたり、逆質問を促して自社のことをアピールしたりするのも有効です。
まとめ
エンジニアを採用する際には、質問内容を事前に考案しておくのがポイントです。質問を有効活用できれば、面接の短い時間でもエンジニアの本質や魅力を把握できます。自社が求めるエンジニアかどうかを見極める基準になり得るため、この機会に面接時の質問内容を見直してみるのもおすすめです。
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