フリーランスエンジニアの採用について|基本的な手順や活躍させるポイントを解説
エンジニアの人手不足を解消するために、フリーランスを採用する企業も増えています。フリーランスという働き方を理解し、その扱い方を覚えれば、自社の戦力として数えることも可能です。本記事ではフリーランスエンジニアを採用するメリット・デメリット、採用後の活用方法などを解説します。
Contents
フリーランスエンジニアを採用する企業は増えている
フリーランスエンジニアを採用する企業は、近年増加の傾向にあります。以下では、フリーランスエンジニアを採用する企業が増えている背景について解説します。
エンジニア不足の慢性化とフリーランスとして働く人の増加が主な理由
フリーランスエンジニアの採用が増えている背景には、「エンジニア不足の慢性化」と「フリーランスとして働く人の増加」が理由として挙げられます。エンジニア不足は昨今企業にとって大きな課題となっていて、「プロジェクトを立てても実行に移せるエンジニアを確保できない」という状況に陥るケースも多いです。エンジニア不足は今後も続き、2030年には最大で79万人も不足すると試算されている点も留意されます。
加えて、働き方改革やコロナウイルスの影響によって多様な働き方が容認されやすくなり、結果として企業に雇用されないフリーランスになる人が増えている点も採用に影響しています。優秀なフリーランスエンジニアも多いため、企業にとっては貴重な戦力になるケースも珍しくありません。
フリーランスエンジニアを採用するメリット
フリーランスエンジニアの採用には、さまざまなメリットがあります。以下では、フリーランスエンジニアの採用における主なメリットを解説します。
即戦力の人材を確保しやすい
フリーランスエンジニアとして働いている人の多くが、即戦力として活躍できるスキルや経験を持ちます。ある程度エンジニアを経験してからフリーランスとして独立するケースが多いため、高い能力を有する人材も珍しくありません。即戦力を求める場合には、フリーランスエンジニア採用にメリットが多いといえます。
さまざまな業務を依頼できる
フリーランスエンジニアは、同意を得られればさまざまな業務を依頼できる点もメリットです。事業のメイン業務だけでなく、小規模の案件や単発の仕事も依頼できます。短期間だけ契約して、繁忙期の人手不足を補うといった方法もフリーランスエンジニアとの契約では可能です。
短時間で契約できる
フリーランスエンジニアは、短時間で契約まで進められる点もメリットの1つです。個人の同意を得ることで契約できるため、発注に対する時間が少なくて済みます。1日でも早く人手を確保したい緊急性の高いケースでも、フリーランスエンジニア採用にメリットがあります。
フリーランスエンジニアの採用時に注意したいデメリット
フリーランスエンジニアの採用時には、メリットだけでなくデメリットを知るのも重要です。以下では、フリーランスエンジニアの採用におけるデメリットを解説します。
実力の判断が難しい
フリーランスエンジニアの実力は、客観的に判断するのが難しいです。そのため、採用してからスキル不足が判明し、予定していた仕事を任せられないケースも懸念されます。ポートフォリオや過去の実績など、フリーランスエンジニアの能力を正確に測る指標を知るのがポイントです。
継続して依頼できるとは限らない
優秀なフリーランスエンジニアをみつけても、継続して依頼できるとは限らない点もデメリットです。フリーランスエンジニアの意向次第では、最初の契約終了後に継続を断られる可能性もあります。継続を希望する場合には、単価の再交渉などを通してフリーランスエンジニアの要望になるべく応えるように努めましょう。
情報漏洩のリスクを考慮する
フリーランスエンジニアを活用する際には、情報漏洩のリスクについて考えておく必要があります。業務上必要な情報をフリーランスエンジニアに渡すことは、情報漏洩のリスクを高めることになります。事前に誓約書や契約書のなかで、情報漏洩についての重要性をお互いに確認しておきましょう。
フリーランスエンジニアの採用方法について
フリーランスエンジニアを採用する方法には、いくつかのパターンがあります。以下では、フリーランスエンジニアの採用方法を紹介します。
クラウドソーシングでフリーランスエンジニアを探す
クラウドソーシングサービスを活用して、フリーランスエンジニアを探す方法があります。多くのフリーランスエンジニアに依頼できる反面、個々の能力に大きな差があるため優秀な人材を探す手間がかかる点に注意が必要です。
リファラル採用でフリーランスエンジニアをみつける
リファラル採用を活用し、社員の交友関係からフリーランスエンジニアをみつけるのも1つの方法です。社員がよく知っている人を採用できるため、どのようなエンジニアなのか事前に把握しやすくなります。
ダイレクトリクルーティングでアプローチをかける
ダイレクトリクルーティングとは、フリーランスエンジニアとして活躍している人に直接アプローチして採用を持ちかける方法です。フリーランスは業務委託の形式でスムーズに契約できるため、比較的ダイレクトリクルーティングでの勧誘がしやすいです。
フリーランスエンジニアを採用する基本的な流れ
フリーランスエンジニアを採用する際には、基本となる流れを把握するのも重要です。以下では、フリーランスエンジニアの採用における流れについて解説します。
1.フリーランスエンジニアに任せる業務内容を決定する
フリーランスエンジニアに依頼する業務内容は、事前に決めておきます。なるべく細かく内容を設定し、後から追加や修正が発生しないように備えましょう。
2.採用するフリーランスエンジニアを設定する
続いて依頼予定の業務をこなせるフリーランスエンジニアが、どのような人材なのか考えます。求めるスキルや経験など具体的に設定し、採用したいフリーランスエンジニアのペルソナを作る作業を進めましょう。
3.フリーランスエンジニアと業務委託の契約を締結する
設定したペルソナをもとに、フリーランスエンジニアを探して契約を結びます。契約時には業務内容や報酬の取り決めのほか、秘密保持契約も結んでおくことが重要です。契約後にトラブルとならないように、不明点を可能な限りなくすように努めます。
優秀なフリーランスエンジニアの選び方
フリーランスエンジニアを採用する際には、「優秀な人材」の選び方を把握するのも大切です。以下では、優秀なフリーランスエンジニアの選び方について解説します。
円滑にコミュニケーションが取れるフリーランスエンジニアを選ぶ
フリーランスエンジニアを採用する際には、コミュニケーションがスムーズに取れる人材を選びましょう。レスポンスが早く、分からないことを積極的に聞いてくれる人材ほど仕事を進めやすくなります。採用前のメッセージやオンライン通話などで、コミュニケーション能力の有無を判断する必要があります。
途中で投げ出さないフリーランスエンジニアを選ぶ
フリーランスとして経験の浅い人や、クラウドソーシングなどで評判が良くない人と契約すると、業務途中で仕事を投げ出されるリスクがあります。フリーランスエンジニアとして責任感のある人材かどうかを、事前のやり取りから見極めるのがポイントです。クラウドソーシングを使う場合には、なるべく評価が高い人材を採用しましょう。
フリーランスエンジニアを活躍させるポイント
フリーランスエンジニアを自社で活躍させるには、いくつかのポイントがあります。以下を参考に、フリーランスエンジニアを活躍させるためのコツをチェックしてみましょう。
フリーランスエンジニアの働き方を尊重する
フリーランスエンジニアを活躍させるなら、個々の働き方を尊重する姿勢が重要です。フリーランスエンジニアによっては深夜の方が働きやすかったり、在宅勤務の方がパフォーマンスを高められたりするケースがあります。フリーランスエンジニアに働きやすい方法があるのなら、可能な限り許容することがポイントです。
フリーランスエンジニアとの間に信頼関係を築く
正社員採用とは違って業務委託での契約になるため、フリーランスエンジニアと信頼関係を構築せずに仕事を任せる企業も多いです。しかし、信頼関係の構築は、フリーランスエンジニアの仕事へのモチベーションや責任感を高められるメリットがあります。採用時にはなるべく対面でコミュニケーションを取り、信頼関係の基礎を構築しておくのがフリーランスエンジニアを活躍させるポイントです。
派遣エンジニアを採用してフォロー体制を構築する
フリーランスエンジニアは柔軟な働き方ができる人材ですが、万が一の途中離脱や納期遅れなどに備える必要はあります。そこで派遣エンジニアサービスを活用し、フリーランスエンジニアをフォローする人材の確保がおすすめです。派遣エンジニアもフリーランスエンジニア同様に短期契約が可能なため、必要なときにだけ採用できる使いやすさが魅力です。
まとめ
フリーランスエンジニアは、企業のエンジニア不足を補う人材として広まっています。正社員雇用とは異なり、採用までのフローが短く済むため、スムーズに業務開始まで話を進められるでしょう。
一方で、フリーランスエンジニアには仕事を投げ出されるリスクや、スキル不足による納期の遅延などが懸念されます。リスクヘッジの1つとして、同時に派遣エンジニアサービスの活用がおすすめです。
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